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石井裕之
セラピスト [ コミュニケーション ]
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石井裕之
[インタビュー]
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一瞬で信じこませる話術コールドリーディング/フォレスト出版(1)
2006.05.21
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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コールドリーディングは相手のことを よく理解しようとするテクニックでもあるのです。
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相手の心を読んだように見せるためのテクニック
【高城】 今回のゲストはフォレスト出版から出版されております、11万部を突破したベストセラー「一瞬で信じこませる話術コールドリーディング」の著者、石井裕之さんです。石井さん、本日は宜しくお願いします。
【石井】 こちらこそ宜しくお願いします。
【高城】 書籍を読ませて頂きました。表紙帯にいきなり「なぜ、占い師は信用されるのか?」と書いてあり、内容も私にとっては衝撃的なものでした。我々はついつい占い師を信用してしまっていますよね、川崎さん。
【川崎】 ええ。特に書籍を読んだあと、知らぬ間に私は信用していたなあ、と思いました。
【高城】 裏コミュニケーションの心理術の中のキーワードとして「コールドリーディング」という言葉があり、実は初めてこの言葉を書籍で知りました。拝読後、テレビや女性誌、雑誌などでコールドリーディングの手法はかなり注目を浴びていて、広がっていることが分かったのですが、コミュニケーション術としてのコールドリーディングについて少し教えて頂けますでしょうか?
【石井】 コールドリーディングが一般の流通のなかで書籍のタイトルになるのは、この本だけ、というか日本だけなんですよ。何故かというと、コールドリーディングというのは、本来ニセ占い師や詐欺師のテクニックなので、要するにアングラなものなんですよね。
コールドリーディングの「コールド」は「冷たい」という意味ではなくて「その場で」とか「何の準備もなく」という意味で、「リーディング」は「占う」とか「心を読む」という意味です。パッと会った人の心を読んだように見せるためのテクニックをコールドリーディングというのですね。
【高城】 全く初対面の方に対して、相手のことを分かっているように見せる方法は、書籍の中にたくさん紹介されていますが、ヒントだけでも教えて頂けますか?
【石井】 まず人間をざっくり2つのタイプにわけてしまいましょう。そうするとそれほど当たらなかったとしても大きな恥じらいにはならないですよね。
例えば川崎さんに対して「川崎さん、すごいですね。川崎さんにしかできないナレーションですよね。」と言ってしまうと、ちょっと怖いですよね。それよりもどういうふうに言ってあげた方がいいかと言うと、「川崎さんのお陰でリスナーがすごくいい番組だって言っていますよ。僕ちょっと聞きましたよ。」と言うと本人にとっては嬉しいわけですね。
つまり人間には「自分を褒められた時に喜ぶタイプ」と、「みんなの役に立っていると言われた時に喜ぶタイプ」と2つのタイプしかないんです。それを僕はWeタイプとMeタイプ。つまり「私」か「私達」かに分けているのですが、まず相手が何タイプかを見分けるのが大事なポイントだと思いますね。
相手はどのタイプ?WeタイプとMeタイプを見極める 【高城】 WeタイプとMeタイプは、どうやって見分けるのですか?
【石井】 まず「神様お願い」という時みたいに両手の指を組んだ時に右の親指が上になるタイプがMeタイプ。つまり「私」というものを刺激するのです。
左の親指が上になるタイプがWeタイプですね。さりげなく手を組んでいる様子を観察しておくことによって、まず最初のあたりをつけることができる。もちろんそれが100%ではないけれども、なんとなくそうやって入っていくと、コミュニケーションを取る時も「どうしよう、どうしよう」、「初めてだからどうしよう」ではなくて、「この人はたぶんWeタイプだからちょっとWeタイプ的に話そうかな」と思うことができます。違うなと思ったら変えていけばいい。
【高城】 なるほど。ちなみに今、私も手を組んでみたのですが。
【川崎】 右が上ですね。
【高城】 右が上ということは、これは?
【石井】 Meタイプ。ものすごく我が強いわけですよ。よく言えば自己実現ということですね。何かを追求したり、研究したりするのにものすごく喜びを感じるタイプですね。
その反面、人の役に立っていることももちろん嬉しいけど、人にどう思われるかということよりも自分がどう思うかということの方が高いモチベーションのポイントになってくるということですね。だから僕が高城さんと初対面ではなくてビジネスでお会いしたら、とにかく徹底的に「高城さん、すごい」と言うわけですよ。「高城さんの書籍、読ませて頂きました。他の方にはない書籍ですね。こんな切り口の本、初めて読みましたよ。」という言い方をするわけです。
でももし高城さんがWeタイプだったら、そういった言い方ではなくて、「これ、まるで養老孟司先生の書いたような本ですね。すごいですね。」と他の人を立ててしまうわけです。そうすると「あの先生のように自分もすごいんだ」と思ってWeタイプは喜びます。でもMeタイプは「俺は養老先生より下か」というふうに心の中で沸々と感じてしまうことがある。
【高城】 む。なかなかポイントを指している気がしますね。川崎さんはいかがでしょうか?
【川崎】 私も右が上なので、本来ならばMeタイプですが、書籍内に「Weタイプはこういうタイプ」「こういうことがある」という表がありまして、それに照らし合わせると私はWeタイプのもので当てはまるものが多かったですね。
【石井】 丁度この収録の前に「川崎さん、もしかしてO型じゃないですか?」と伺いました。血液型的にはWeタイプの人は、O型かB型が比較的多いんですよ。そのためWeタイプ、Meタイプでなくても、パッと見てO型かB型傾向だなと思ったら、Weタイプというふうにあたりをつけるという方法もあるんですね。
【高城】 まず大きくWeタイプとMeタイプの2つに相手を分けることによって、あたりをつけていくわけですね。
【石井】 そうですね。
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