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石田淳
行動科学マネジメント研究所所長 [ 経営 ]
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石田淳
[インタビュー]
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リーダーのためのとっておきのスキル/フォレスト出版(2)
2006.05.14
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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リーダーには部下へのねぎらいの言葉を 身につけて欲しいと思います。
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行動科学で人材育成。トップ陣を育て上げることで店舗拡大がスムーズに
【主藤】 多店舗展開をしている会社のオーナー、皆さん同じような考えや経験をしていると思いますが、いかがでしょうか。
【石田】 みんな同じですよね、やっぱり。
【川崎】 サービス業とか。
【主藤】 サービス業もそうですね。見切り発車されている方がやっぱり多い。どちらかというと。
【石田】 そうですよね。
【主藤】 それはもう出店せざるを得ない事情が。融資だとか出資者に対してね。
【石田】 そうですね。
【主藤】 あるいは従業員の前でもう話してしまったと、年頭にね。こういったことが大きいんでね。とりあえず突っ走る。
【川崎】 そうなのですか。
【主藤】 多いですよ。社長はやっぱり。だけど追いつかないので、サービスの提供品質も下がってきてしまいますね。
【石田】 そうですよね、そうですよね。
【主藤】 結果的に出店しない方がいい場面という場合も多いんだけども、やっぱりやってしまう。
【石田】 ありますよね。やらざるを得なくなるのですよね。たぶんレストランの方たちも、皆同じだと思うのですが。出店すればうまくいくってわかっているんですよね。うちでも塾でもそうなんですが、出せば生徒を集めてやることできるんですけども、任せる人がいない。
【主藤】 そうですよね。伸びている事業ほど、出せばうまくいくっていうの、わかっているのですよね。だから出店してしまうのですよね。
【石田】 そうです。
誰でもできるマネジメント術 【主藤】 90店舗の展開、これからもまだまだ成長途上であるとは思うのですが、人材育成のノウハウを少しでもお聞かせ頂ければと。まず失敗のお話を先ほどご紹介して頂きましたが、それを踏まえ、次にビジネス書をお読みになったというのがありましたけども、それでもやはり本読むだけじゃダメですよね。
【石田】 全然ダメでしたね。
【主藤】 全然ダメ。
【石田】 ダメですよね。読んで役に立つようなこともあったのは事実ですが。
例えば「相手の立場になって考える」とか「意見や話をよく聞いてやる」、部下の話をね。でも聞いたとしてもその部下がやる気になっているかもしれないし、やる気になっていないかもしれないというのがよくわからないんですね。
例えばインタビュー、前説をした時に次の日元気よく挨拶して入ってきた。『もしかしたらやる気になっているのかな』ぐらいしかわからないのですよ。
いわゆる今までのマネージメントの手法っていうのが、いわゆるエヴィデンス、証拠が残らない。本当にその人自体がいわゆるそのマネージメントをした後に成長しているのかどうなのか。仕事としてできるようになっているのかという証拠っていうのがどこでも判断できなかった。
【川崎】 測れないですよね。
【石田】 そうなのです。例えばそれがセールスだとか、マーケティングであれば、パーセンテージ。主藤さんもよくご存知のようにパーセンテージまで出してとか成果があるかどうかって数値的にすぐ判断できるのですが、マネージメントは判断できなかった。今まで僕が勉強してきたものっていうのは。これだったらやっぱり実際使えないだろうということで、教えてもらった行動科学を勉強し始めました。
【主藤】 ということは、一方で従来のマネージメントというのはなかなか結果が測定できない。
【石田】 そうですよね。
【主藤】 人を扱う分野ですからね。
【石田】 そうです。
【主藤】 一方でIS行動科学マネージメント。これは結果をある程度把握できる。
【石田】 結果でやっぱりエヴィデンスが残らないと手法としては使えない部分があるので、全てやっぱり証拠、エヴィデンスを全部残してやっていきますので。
【主藤】 結果が出ればフィードバックできますものね。
【石田】 もちろんそうですよね。やっぱりマネージメントで特に多店舗展開しているところですと、例えば社長だけができるマネージメント手法ってあんまり意味がないと思うんですよね。どんなリーダーがやったとしても同じような結果を得るものでないと意味がないですよね。
どうしても、今までのマネージメント手法が全てそうだとは言いませんが、どちらかというと傑出したすごく力のあるリーダーが経験的にマネージメントとして作り上げてきたものっていうのが、わりと多いのです。カリスマ性がある人にとってはすごく使いやすい、やりやすい人だと思うのですが、僕自身も全然カリスマ性なんてないですし、他のうちの会社のリーダー、みんなカリスマ性があるかって、そんなこと全くないですね。
でも同じようにマネージメントできちっと成果を上げたい。だったら誰でもできるものっていうのをやっぱり作っていかないとできなくなってしまう。これは全て結果を誰がやっても数値的な結果を全て出してやっているので、成果があるかどうかっていうことを、どんなリーダーでも見ることができる形になっていますよね。
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