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児玉尚彦
児玉税務会計事務所代表 [ 経理・会計 ]
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児玉尚彦
[インタビュー]
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キャッシュレス、伝票レス、社員レス、ココまでできる経理の合理化/日本能率協会マネジメントセンター(5)
2005.07.31
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ブラックボックスになっている経理は、 改善して効率化できると気付いて欲しいと思います。
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今までのやり方にメスをいれて新しいルールをつくる
【主藤】 どうやってメスをそこ入れればいいんですかね。習慣でやっているし、商品買ってくれたお客さんの要望ですから、なかなか難しいんじゃないんですか?
【児玉】 そうですね。そこはもうたぶん、経営者の方針だと思うんですね。取引条件をどうするかっていう話になるので。そこをいわゆる、その取引条件を緩くしてしまうともう資金繰りが悪くなるというのが見えてきますので、それがだらしない会社は財務状態がいっつも悪い会社っていう話になってしまいますね。
【主藤】 その取引条件を決める。よく商品を納品したら1週間以内にお金をもらうとか、今2ヶ月後となっているところをもう1ヶ月後にしてもらうとか、こういうふうなことなんですか?
【児玉】 そうですね。
【主藤】 これはやはり経営者の考えでもありますけども、経理の方も大きく関与してくる。
【児玉】 そうですね。ですから元々はたぶん会社で決めていたと思うんですよ。そういうふうな月末締めの翌20日払いだとか、いうふうにしてお願いしますとか。それが、営業マンの方がズルズルっていうふうになってしまうので、誰がチェックするかという話なんですね。
経理側もそれを見ていないと、いわゆるどれぐらいたまっているだとか、どれぐらい遅れているというのが、基準からずれちゃったというのを誰がチェックして経営者に報告するかということになるので、経理が見ていないと誰も見ていないという話になるんですね。
【主藤】 ということは、販売した商品に対してのお金が入ってくるサイクル、これは経理がチェックする仕事なわけなんですね。
【児玉】 そうですね。本体営業部門がチェックすべきだと思うんですけども、チェックしていないところが多いんで、やっぱりお金チェックしている経理がやるべきだと思いますね。
【川崎】 うちの会社は、経理がすごく強かったので、見つかったら払いませんからって言われるので、お客さんのところに行って「すいません」って言って結局元に戻してもらう形で、無理を言われても経理がちょっと言っているのでという言い方をすると誰のところにも文句がいかないというか。
【児玉】 そうですね。経理が悪者になるのはいいことですね。
【主藤】 例えば100万円の商品納品した場合、100万円で原価が50万円ぐらいかかっていたとしますと、50万円のかかった原価というのは当然負担しているわけですからね、販売した側は。 それに対する売り上げが2ヶ月、3ヶ月入ってこないというのは、本当に資金繰りが苦しくなりますよね。
【児玉】 そうですね。おっしゃる通りですね。
【主藤】 それは経理の方が、きちんとチェックしなくてはいけない。
【児玉】 そうですね。
たな卸しで損をする!? 【主藤】 もう1つ、経理の方でしっかりと管理しなければ会社の業績に大きく影響が与えるところで、棚卸しのことが書いてあるんですね。
これは商品、物の形で商品を販売する会社はほとんど該当すると思うんですけども、よくお店ありますね。本日棚卸しのため5時で閉店します、と。明日は棚卸しのため休業です、とかですね。ありますね。そもそも棚卸しというのは、なんなんでしょうね。
【児玉】 元々決算の業務の1つなんですけども、決算の業務の中の1つとして、財産を、その期末時点の財産を確定するというのが決算の大きな仕事の1つなんですね。
【主藤】 期末というのは、毎月。
【児玉】 決算日で1年に1回。いわゆる月次とか、半期で決算やるところは、当然その都度なんですけども。基本的には事業年度の末でいくら商品として在庫を持っているかというのをカウントして、金額で見積もるというのをしなきゃいけないんですね。
【主藤】 いわゆる商品の数を数えているんですか?
【児玉】 そうです。
【主藤】 それは営業時間中にできないものなんでしょうかね。
【児玉】 いわゆる期末時点の、ということになりますので、終わった時点でという話になるんですね。
【主藤】 営業が終わった時点での数を数えなければいけない。売れるかもしれないから、営業時間中はできない。
【児玉】 そうですね。ですからもちろん24時間のコンビニエンスストアとかは常に動いていますので止められませんから、もちろんある時点で計って、数えてその増減を調整するというのは当然可能です。でも多くの会社では数えやすいので、1回止めるという。
【主藤】 止める。止めるイコールお店閉店。1日お店を休むと、少なくとも何十万。
【児玉】 そうですよね。
【主藤】 それなりの規模の会社ですと、お店ですと、何百万の売り上げが止まっちゃいますよね。
【児玉】 おっしゃる通りですね。
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