ワイングラスを持ったときの姿勢の3つのポイント前回のコラム、姿勢でわかるその人の「品格」のなかでも日常の姿勢についてお話ししました。皆さん、ちょっと練習してみましたか?
今回はさらに「ワイングラスを持つ」という動作が加わった時の姿勢の3つのポイントをお話しいたしましょう。
1.首を真っ直ぐにする想像してみてください。
首が前に突き出ている姿勢はあまり堂々とした姿勢とは言えないですね。
首を真っ直ぐにすると背も高く見えますし、余裕のある大らかな印象になります。
イメージとしては、後頭部を後ろに引っ張る感じで首が前に出ることを防ぎます。
パーティー前、お化粧室内にある鏡で、横から見たときに、肩ラインよりも前に頭が突き出ていないかチェックしてみましょう。首が前に突き出た姿勢をしただけで年齢も8〜10才は老けて見られます。とても大事なチェックポイントです。
2.脇の下に少し空間をつくるグラスを持ったとき、誰でも楽しげで明るい印象になりたいですよね。
グラスを持った腕が脇にピッタリくっついていたら、それだけで猫背になりやすく首も前に出て、暗い印象を与えがち。ステキな人との出逢いが多いパーティーの場では、もったいない姿勢です。
コツは脇に柔らかい綿菓子を挟んでつぶさないようなイメージでふんわりとグラスを持ちます。
ワイングラスを持つ素敵な所作
3.肘の位置は鳩尾(みぞおち)と平行に保つさらに、グラスを持ったときの肘の位置です。
この所作は、中世ヨーロッパの時代、宮廷で雇われていたダンス教師達が定めました。
身体と腕のバランスが最も美しく見える位置として、日常の立ち居振る舞いを美しくするために当時の男女ともに教養として身につけられたしぐさのひとつ。鳩尾の高さと肘の高さが平行となる基本ポジションを常にキープしていれば普段のしぐさがより洗練されて美しく見えると考えられた腕の角度です。
この腕の角度でグラスを持つと不思議と気品漂う優雅な佇まいに見えます。
最後にひとつだけ。「シャンパンのエレガンスマナー」
シャンパンで乾杯するとき、グラスとグラスを重ねてカチャンと音を立てないように!
居酒屋では分厚いジョッキを重ね合わせ、豪快に「乾杯!」は、ひとつのイベントとして楽しく良いのですが、シャンパングラスはジョッキに比べて、とても繊細です。
高価なグラスにヒビが入ったり、割れたり、飲み物がこぼれ出たりという不作法が原因でトラブルが生じないためにもグラスの音立て乾杯は控えましょう。
ちょっとグラスを上に持ち上げて、相手にニッコリ微笑むというしぐさ。
このエレガンスマナーで「シャンパンで乾杯!」をお楽しみください。
素敵な所作で乾杯!こだわりのシャンパングラスを出してくださった方への敬意の気持ちの表れと思うと、動作も自然な形できるようになります。
続きは、次回のお楽しみに。