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マダム由美子
エレガンシスト/中世西洋文化研究家 [ 文化・芸術 ][ 豊かなライフスタイル ]
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ルイ14世の帝王の秘訣...それは「バレエ」
2006.12.20
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「バレエ」は「エレガント」の集大成。そしてルイ14世の エレガントな立ち居振る舞いは全国民を魅了したといいます。
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美の総合芸術「バレエ」を確立したのは帝王ルイ14世
クラシックバレエの原点は フランス王ルイ14世の時代までさかのぼります。 世のリーダーとして当時は世界から注目されていたルイ14世。 その栄華とバレエの立ち居振る舞いが関係しているということをご存じですか?
バレエ(宮廷舞踊)はそもそも13世紀イタリアルネッサンスの時代、宮廷の男性を中心にはじまりました。 バレエはイタリアで生まれ、フランスで育ち、ロシアで発展しました。
中世ヨーロッパの宮廷でバレエが盛んだったといっても 当時は現代のようにバーレッスンなどはなく、体力をつかうバレエではありませんでした。
バレエを 「美しく立ち」「歩き」「振る舞い」「健康な体づくり」「美の感性を高める」ために教養として取り入れていたのです。
当時の3大教養は、それは何でしょう?
1.フェンシング 2.乗馬 3.バレエ でした。
バレエを体系化した人はあの絢爛豪華な宮殿をつくった 「ヨーロッパ一のおしゃれ王」と言われたルイ14世。
自ら5センチぐらいのハイヒールを履き、バレエの足のポジションで立ち、究極の脚線美を披露している肖像画は有名です。
現在も著名な、世界最古のバレエ学校「パリオペラ座」は、ルイ王が1669年に設立したものです。
王は「美が世界を征する」という帝王学を自分の軸とし、世界中の人が憧れてやまない美しい宮殿を美の象徴としてつくりました。
美の総合芸術と言われているバレエの上演をこの宮殿内で毎日おこない、ヨーロッパエレガンスを確立していきました。 ルイ王は、富・権力・名声・美しき女性すべてを手に入れました。
その成功の背景には、自ら「王としての貫禄」を確信するために バレエの立ち居振る舞いを身につけて振る舞うことを重要視していたこと史実として明らかになっています。
「立っているだけでエレガント」...これが王の威厳だった
王は「言葉を発しない第一印象」の重要性を熟知していました。
「その佇まいと雰囲気」が国民を圧倒的に魅了すること 「エレガントなボディーランゲージの術」が何よりも多くの観衆の心を捉えて離さないことを心得ていました。
その重要性を象徴するかのように 当時のルイ王に仕えたバレエダンス教師ボーシャンは、宮殿の中で、最も名誉ある職務につき最高級の待遇で迎えられていました。
「凛としたエレガントな立ち姿」ポイントさえわかれば、男性女性を問わず誰でもエレガントさ身につけられます。 次回は、エレガントに美しく立つポイントをご紹介いたしましょう。
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