|
|
松尾昭仁
ネクストサービス株式会社 代表取締役CEO [ コミュニケーション ][ 成功法則 ][ 自己実現 ]
|
|
|
|
松尾昭仁
[インタビュー]
|
「自分」という個人を「ブランド」にする!(2)
2007.11.07
|
|
他人と確実に差をつけるには――― 実力、経験、人間性を上手に伝える“魅せ方”
|
□経験が“浅い”からこそわかること、できることがある!
―――実際に松尾さんのお仕事で接する士業の方のなかにも、若くてまだ経験豊富ではないけれども、一般の方にわかりやすい説明ができて、ブランディングに成功している方もいらっしゃいますか。
たくさんいますね。逆にその業界に何十年もいる人というのは、やはり素人に教えるという感覚が抜けていて、どうしても先生業、いわゆる高い所から見てしまうんですよね。同じ職業で、別に八百屋さんも行政書士も社労士も税理士も変わらないはずなんですけれども、やっぱり周りから先生といわれているところで、“先生ブランド”を保たなければいけないと思っている。もちろん“先生ブランド”は大事ですが、相手は“お客さん”だということですよね。お客さんに対してのサービス業だという目線で、わかりやすくする。いま、お医者さんでも説明義務ってあるじゃないですか。
―――ありますね。
その説明義務も、こちらがわかるように伝えなければ意味がないですよね。それも、この本のなかに書いているようなお仕事の方も皆さん一緒だと思うんです。とくに私もセミナー講師になって、1年でセミナー講師の本を書いたんですね。それも、本来だったら、自分達の業界の上の方を見たら書けないですよ、怖くて。「こんなの10年、30年やった人じゃないと書けない、書いちゃいけないな」と思う。でも私は、「いや、たかだか1年のノウハウを知りたい人もいるんじゃないのかな」と、業界にこれから入りたい人、セミナー講師になりたい人、または「セミナー教師って何」というような人に外に向けて書いた。この感覚を持てば、みなさんそれぞれの部分で、その部分で先生、または言葉を伝える人になれるのではないのかなと。わかりやすく伝える、ということですね。
―――多少、業界においての軋轢のような、そういうプレッシャーを感じつつ書かれたのでしょうか。
本来はそうだと思いますけれども、あまりに浅いときに私は書いてしまって、セミナーの上の方を知らなかったので、後からとんでもないことしたのかなと思ったんですが、思いのほか、業界の先輩は優しくて、全然そういうことはないですね。
□フリーターもお客さんになる!? “セミナープロデューサー”
―――松尾さんのいまのお仕事について、教えていただけますか。
はい。私は“セミナープロデューサー”という肩書を名乗っているのですが、主に、先程から出ている自営の業者の方、まあ士業も含めた方ですね、そういった方が、自分の商品、また自分のノウハウを教えるために、まずセミナーというものを開催しましょうと。セミナーを開催して、自分の業界の難しいことをわかりやすく伝える。例えば、行政書士の先生なら、会社設立は、いまは株式会社が資本金なしでできるんですよと、そういったものを教えるようなセミナーをする。ただ、セミナーをどういうふうに集客をするのか、受付はどういうシチュエーションで置くのか、また講師としてどういったことを注意しなくてはいけないのか、ということをトータルでサポートするセミナー及びコンサルティングを業としてやっています。
―――お客様は士業の方がほとんどなのですか?
いや、そう思って最初はやっていたのですが、これがやはり、例えばお医者さんですとか、あと大企業の総務の方ですとか、それこそ一般のフリーターの方とか、やはり皆さん、最終的にはものを教える仕事に憧れがあるようです、未だに教職が人気があるように。私は「セミナー講師は免許のいらない先生です」と言っているんですね。
―――なるほど。
そうなると、先生業としてやりながら自分の商品の素晴らしさをアピールして本業に繋げていくような、フロントエンド商品でもセミナーはあるというような位置づけがひとつあります。
―――つまり士業の方だけでなく、かなり幅広い業種の方が参加されるわけですね。
そうですね。お医者さんですとか歯医者の先生が、インプラントならインプラントの良さを広げる講演をやりたいと。ただそのノウハウがないので相談にこられたケースもありますね。
―――実際にセミナーをすると、セルフブランディングがしっかりしていれば人は集まりやすいわけですか?
そうですね。ただその前段階では、まず集客ありき、というところもありますよね。
―――なるほど、方法が大事なんですね。
はい。
―――方法ができて、ブランディングができていれば集めやすい、という順ですね。
はい。
|