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石井裕之
セラピスト [ コミュニケーション ]
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石井裕之
[インタビュー]
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一瞬で信じ込ませるコールドリーディング/フォレスト出版(4)
2006.05.21
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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コールドリーディングは相手のことを よく理解しようとするテクニックでもあるのです。
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正直に言うのは簡単なこと。コールドリーディングは相手を観察する必要があるのです。
【高城】 なるほど。今のお話を聞くと、ビジネスの場合でも。
【石井】 例えば、面接を受けるとしますね。面接官が何人か並んでいるとする。誰が偉いかわからないではないですか。面接のテクニックでよく話すんですけども、一番向かって左にいる人がキーマンなんですよ。主導権を握っているんです。
パッと向かった時に一番左側にいるというのは一番右手側にいるということですよね。こちらから見て一番向かって左手にいる人にアピールするような話をすればいいということですね。
【高城】 なぜそうなるのか不思議ですね。
【石井】 そうですね。潜在意識の中にはそういうものがあるんですね。右手側にくるということは、リードを取るというのが深いところにあるわけですから、それにのっとって行動している。さりげなく行動しているということですね。
【高城】 思い当たる節、川崎さんありますか?
【川崎】 今まで気付きませんでしたね。
【高城】 石井さんにとってそういう答えがわかっているわけですよね。
【石井】 なぜ、そうなるのか理屈はわかりますね。
【高城】 無意識のうちに行っているコミュニケーションをたくさん見ることが多いと思うのですが、見ていて不思議だな、おもしろいなと思う経験は良くありますか?
【石井】 そうですね。例えば嘘をついている時にどうなるかというのがある程度わかるわけで、社交辞令を言っているのか、本気で言ってくれているのかも分かりますね。
【川崎】 え!怖い。
【高城】 それはヒントがあるんですか?
【石井】 ヒントがあります。例えば高城さんが右手で鼻を触りましたね。手を組んだ時に上になる方の手が胸より上がってきた時は怪しいとみるんです。
【高城】 今、怪しいことをしてしまったんですね。
【石井】 そうです。防御しているか、ここをつっこまれたくないか、嘘ついているからこれ以上話を引っ張って欲しくないという時には必ずそっち(右)側の手が動いてくるわけです。髪の毛をかいたり、鼻を触ったり、口を触ったり。実を言うとこれはカウンセリング、セラピーのテクニックなのですが。
【高城】 手が上がるんですね。
【石井】 手が上がるんです。何か掻きながら「川崎さんって、とっても素敵ですね」と言って、「どこが?」と言われたらどう言おうかな、その先言うこと困ってしまうなという時にも。
【高城】 右の親指が上になる人が、右側の手が上がって人を褒めている時はちょっと気を付けた方がいいわけですね。
【石井】 そうです。左の親指が上になる人は、左手が上に上がってきたら「防御だぞ」というふうに見るわけ。「嘘の可能性があるぞ」と読むのです。
【川崎】 恐ろしい。
【高城】 気を付けないといけないですね。
【川崎】 それを知っていると知らないとではだいぶ違ってきますね。
【石井】 そうです。みんな、気付いてないですから。
【高城】 まだまだお聞きしたいことがたくさんあるのですが、最後に1分間リスナーの方に何かアドバイスやメッセージを頂ければと思うのですが。
【石井】 コールドリーディングは騙しのテクニックということで抵抗のある人もやはりいらっしゃると思うのですが、本当のことを言う、正直にものを言うというのはすごく簡単なことです。そのまま言えばいいわけですから。それによって傷つけてしまうこともありますよね。でも本当のことなんだからいいじゃないと思ってしまうけど、嘘をつくのはすごく頭を使わないといけないわけです。
相手を観察してわかってあげようと思わないといけないわけです。だから相手を騙す技術なんだけれども、それによって相手のことよくわかってあげようと、自分のモチベーションが刺激できればいいかなと思っています。そういう意味での騙しのテクニックです。
【高城】 上手く使いこなしたいなと私も思いました。本日は、「一瞬で信じこませる話術コールドリーディング」の著者、石井裕之さんにお話を伺いました。石井さん、ありがとうございました。
【高城】 ありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
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