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七田眞
七田チャイルドアカデミー校長 [ 能力開発 ]
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七田眞
[インタビュー]
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七田式超右脳開発トレーニング/総合法令出版(1)
2006.04.02
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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大人でも右脳状態に導いてあげれば、 子供と同じように右脳が使える状態になります。
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潜在能力の研究から右脳開発へ
【主藤】 今回のゲストは、総合法令出版から出版されております、13万部を突破したベストセラー「七田式超右脳開発トレーニング」、著者でいらっしゃいます、七田眞先生にお越し頂きました。七田先生、今日は宜しくお願いします。
【七田】 宜しくお願いします。
【主藤】 素晴らしいご経歴をお持ちで、右脳開発の第一人者として今では確固たる地位をお築きですけれども、そもそも右脳に七田先生はいつ頃からご興味をお持ちだったのでしょうか?
【七田】 まず右脳と言いますよりも人間がどういう能力を持っているのかという時代でしたから、潜在能力の研究から始まっていますね。そもそものきっかけは、大学生の頃にアルバイトで中学2年生を教えていて、私が教えるとやる気を出して勉強すれば皆できるようになるのですけれども、ある時いくら教えても何も残らないという子にぶつかったんですよ。1時間教えても何も残らない。学校のテストは100点満点で10点以下という子で、教えてみたけど何も(記憶に)残らないんですね。
「えっ、こんな頭があったんだ」という感じで、「素質というのは生まれつき決まっているのだろうか?それとも教育によってこの子をできるようにできるのだろうか?」という疑問を持ったのが始めですね。その子は教えても教えても、みな(教えた内容が)抜けてしまって何にも覚えていないので、「ざる頭」という名前を秘かにつけまして、そういう子供をどう勉強できるようにしてあげればいいのか。そこが出発点でしたね。
それから右脳がわかるようになったのは1980年以降ですから、それまでは右脳の働きはほとんどわからなかったんです。右脳の前頭葉は「サイレントエリア」と言われて、「何の働きをしているのかわからない」と言われていたんですね。「意識は左脳にあって、右脳にはない」と言われていました。だから右脳の使い方は全然わからなかったわけです。ところが1980年にアメリカのT.R.ブレークスリーが「ライトブレイン」という本を出されて、日本では「右脳革命」という題に翻訳されて世の中に出て、俄かに右脳が知られるようになったんですね。
その翌年の1981年にカルフォニア工科大学のロジャー・スベリー教授が右脳の研究でノーベル賞をもらった。俄かに右脳が話題になってきたんですね。1981年ですから、右脳の歴史はまだ25、6年しかないわけですよ。だけどそれ以前に私は人間の隠れた能力は潜在意識にあると考え、潜在意識教育を一生懸命勉強していたので、それがスッと全部つながったんですね。
つまり人間が持っている深い潜在意識の能力は、実は右脳に出てくるということがわかったのです。そうするとどういうふうに右脳を開いていけばよいのかというのに、今まで過去30年間の研究が全部そこにスッと役に立ったから、一番よく右脳の開発がわかるのです。
大人の右脳は休眠しているだけで、機能は子供と同じ
【主藤】 今まで試行錯誤されて独自で研究されてきたなかで、右脳という1つのキーワードでつながってご自身がなされてきたこと、あるいは疑問だったことが少しずつ解けてきたと思うのですが、今、七田チャイルドアカデミーという幼児教育の教室を展開されていらっしゃいますが、一番最初に右脳教育を手掛けられたのがこの幼児教育ですか?
【七田】 スタートはそうですね。
【主藤】 なぜ、幼児教室からスタートされたのですか?
【七田】 0歳から6歳というのは、右脳が当たり前に働いているという期間なのです。右脳優位に働いていたのが3歳の頃から徐々に左脳に移り変わり、6歳になると全部頭の働きが左脳に移ってしまうのです。
右脳が優位に働いている幼児期は教えたことが全部右脳に入っていくのですが、6歳過ぎるともう右脳に入らなくなって、左脳に入っていくわけですよね。そうすると学習効率が非常に悪くなって、なかなか覚えられなくなってしまう。だから0歳から6歳までの間にどういう素質を作っておいてあげるかということが大切なのです。
【川崎】 「3歳ぐらいまでに音楽などの芸術を始めておかないと」というのをよく耳にしますよね。
【七田】 それなんですよ。結局、絶対音感というのは、3歳の頃が一番入り、4歳になったら2分の1になる。5歳になるとまたその半分になる。6歳になるともう絶対音感は絶対に身に付かないと。0歳から6歳までの期間が大切で、「6歳を過ぎるとダメ」と言いますでしょう。
なぜなら、頭の働きが右脳から左脳に移ってしまって、左脳に移った時にはもう壁ができてしまって深い意識には入れないからです。そうすると全て理屈で学び、感覚的に学ぶ時代をとうに通り過ごしているんですよね。だから6歳を過ぎると絶対音感は身に付かないというのが常識だったわけですね。ところが右脳を開いてあげますと、6歳を過ぎても絶対音感が身に付けられるんですよ。7歳になっても10歳になってもね。
【主藤】 だから右脳的な教育をするのはまず幼児期が一番大切で、下手をすると一生に一度の機会の可能性が高いからこそ、まずは幼児期に絞られて展開されてきたのですね。
【七田】 そうですね。右脳教育がわかりますと、普通左脳の意識状態に過ごしているのに右脳状態に導いてあげれば、子供と同じように右脳が使える状態になるわけです。
そうすると「右脳開発は6歳まででもうダメだ」ということはなく、20歳になろうと30歳になろうと50歳になろうと、右脳の状態に導いて右脳の能力を引き出してあげればOKということですよね。
【主藤】 その方法を紹介しているのがこの本ですよね。
【七田】 そうですね。幼児から始めたことを小学校、中学校、高校、大学生、大人にまで広げていってみると、大人でも同じようにできることがわかってきたのです。
【主藤】 0歳から6歳までの子供の方がより右脳が開けているという違いがあるだけで、実は右脳としての機能はそんなに大人も子供も変わらないと思いますよね。
【七田】 そうですよね。ただ、使えない状態になって休眠しているので、左脳から右脳に導き出し、意識を変える方法を知ったら、小さな子供と同じように全く同じように使えますよね。
【主藤】 大人の場合は自分の右脳に働きかけるための準備、心がけをきちんとして右脳が開くようにすれば、きちんと右脳に入ってくるんですね。
【七田】 そうですね。
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