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七田眞
七田チャイルドアカデミー校長 [ 能力開発 ]
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七田眞
[インタビュー]
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七田式超右脳開発トレーニング/総合法令出版(2)
2006.04.02
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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大人でも右脳状態に導いてあげれば、 子供と同じように右脳が使える状態になります。
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CDを聴いて、休眠している右脳を開こう
【主藤】 本にトレーニングのことがいろいろと具体的に書かれてありまして、CD付きなんですよね。
【七田】 はい。
【主藤】 CDは右脳を開発するトレーニングの1つの方法として付いているのですか?
【七田】 そうです。「これが1番早い方法ですよ」ということでね。
【主藤】 ラジオをお聞きの皆さんはどういうCDかちょっとわからないと思うのでちょっと簡単に解説をしますと、世界的なベストセラーだった「ガルシアへの手紙」という本を朗読しているCDです。ただ朗読しているだけでなく、2倍速、4倍速という普通ちょっと聞き取れないんじゃないかと思うようなスピードで録音してあり、日本語版と英語版の両方あります。それぞれ2倍速と4倍速で、合計4本収録してあり、私も何度も聞いたんですが、最初は難しいですし、左脳的な大人の考えで「これを聞いて一体どうなるんだ」とついつい思ってしまうんですよね。これはどういうふうな意味があるのですか?
【七田】 実際、生まれたばかりの赤ちゃんは、15ヘルツから2万ヘルツまでの周波数の音を全部聞き取る能力を持って生まれているのです。ところが日本語で育ちますと、日本語は1500ヘルツまでの低周波音域なので、その音域の言葉だけ聞いて育ちますでしょう。そうするとそこから先の周波数の聞き取る能力は必要とせず、使われなくなってしまうのです。聞き慣れた音だけで聴覚が働くようになってしまうのですね。私達が英語を勉強していくら聞いてもわからないでしょう。
実は小さな赤ちゃんの時だったら皆、わかる能力を持っているのに、普段聞き慣れない音は取り入れないという聴覚の働きが6歳までにできてしまうのです。だから6歳までが大切なんですよ。6歳までにそういう能力ができてしまって、1500ヘルツ以上の音は聞き取れないという耳になってしまうのです。だから大人が英語を勉強してもわからないし、外国語の勉強も難しい。ところがそれを元のまっさらな赤ちゃんと同じ聴覚を蘇らせるには、高速音と高周波音を聞かせるとスッと開けることがわかったのです。
【主藤】 右脳を開かせるための1つのツールなのですか? 【七田】 そうなんです。
【主藤】 無理して内容を理解しなければいけないということではないわけですね。
【七田】 ただ、ひたすらそれを繰り返し聞き、2倍速を聞いてから4倍速を聞きますと、当然最初は聞き取れません。だけどそれで2倍速に戻るでしょう。すると2倍速がクリアに聞けるようになってしまうのです。耳というものは繰り返しの刺激で勝手に開けるんですね。
だから怠け者に適した勉強法なんですよ。理解しよう、聞き取るように努力しようという必要はなくて、ただ聞き流していれば、勝手にその聴覚回路が開けていくわけです。そうすると俄かに英語がクリアに聞き取れるようになってしまう。毎日15分から30分高速で聞く訓練しますと、1ヶ月も経たないで聴覚がきれいに変わって、赤ちゃんと同じまっさらな聴覚になって、聞き取れる耳が蘇ってしまうのです。ですからそのためのCDなのです。
【主藤】 そうすると、右脳を鍛えたいというビジネスパーソンが多いのですが、活字で鍛えようとするよりも、実は耳からの方がいいということですね。
【七田】 そうなんです。ほとんど私達の学習は目が中心でしたよね。目が中心では能力が開きにくいんです。脳の関門は実は耳にあり、高速音、高周波音を聞かせると、1ヶ月も経たないでまっさらになって楽に聞き取れる。その結果、10年勉強しても全然聞き取れなかった英語が俄かにクリアに聞き取れるというように変わってしまうんですよ。
【川崎】 夢みたいですね。
視・聴・読訓練で、脳の回転が速くなる
【主藤】 1日30分でもいいから続けていくことがコツなんですよね。
【七田】 聴覚が開けると英語が「なんでこんなにわかるようになったの」と感じ、映画館に行っても英語が全部ちゃんと英語の音として入ってくる。それまではもう団子みたいにくっついた音で、言葉と言葉の切れ目なんて全然わからなかったのが変わってしまいです。
そうなったら今度は楽ですよね。だから「永遠とこれをやりなさい」ということではないけれども、ある期間頑張ってやればいい。そうすると回路が開けて、まず脳の回転力が速くなります。当然、4倍の速さで理解することができるでしょう。頭が4倍の速さで考え、4倍の速さで読め、右脳が活性化します。右脳は実は超高速の頭なんですよ。左は低速の頭で、低速でいくら情報を入れても右脳は開きませんよ。ところが高速で入れると勝手に開けるわけです。そうするとその速さで考え、本を読むようになるから、俄然変わってしまう。
【主藤】 情報を取り入れるスピードが速まるだけではなく、実は思考全体がスピードアップするのですね。
【七田】 スピードアップします。処理能力が速くなり 、仕事が速くなってしまうんですよ。頭脳の回転も速くなってしまうし。開けるとそういう能力が勝手についてしまうわけですから、その速さで理解できてしまう、読めてしまう、考えられてしまいます。
【川崎】 空いている時間に聞いているだけで、大丈夫なのですかね。
【七田】 最初は、視・聴・読訓練なんですよ。テキストを見ながら、そして聞きながら口で真似して言うという。目・耳・口の同時訓練なのです。最初全然テキストを見なくて言っていることが全然わからないと、ダメなんですね。言っていることがわからないと雑音として処理されてしまう。目で見て、倍速、4倍速で聞くと、言っていることがみんなわかるのです。そうなると4倍速で取り入れられるようになるから、やはりスタートはテキストを見るんですよ。
【川崎】 なるほど。
【七田】 1度それを聞き取れるようになったら、もうテキストなしに流しておけばいいので、あくまでも入り口で要るというだけで、ずっと要るというわけではないです。
【主藤】 速い音声で録音されているものが文章で本にありますけども、目で追うのはかなり速いスピードで文字を追うことができますので、最初は視覚という意味でまず目で文章を追いながら、そして耳で2倍速、4倍速というものを聞いていくと、目から入ってくる情報と耳から入ってくる情報がマッチするわけですね。
【七田】 そうですね。
【主藤】 だんだんと脳が速い速度での情報処理というのに慣れてくるのですね。
【七田】 そういうことですね。
【主藤】 初心者の方は本を見て、聞きながら、どのくらい続ければよろしいですか?
【七田】 熱心にひと月もやったら開けてしまいます。
【主藤】 1日30分ぐらいですか?
【七田】 いや、15分ぐらいで十分です。とにかく「毎日15分をこれ、聞くんだ」とやれば、必ず1、2週間で変わったのを感じますよ。早いです。だから今まではお金を注ぎ込んでいくら勉強してもこの聴覚は変わらないわけです。聴覚を変えるのは高速音、高周波音なんですね。そうすると努力しないで聞いているだけで勝手に開けてしまうから、怠け者には適しています。ただ毎日15分は聞くという努力をするということですよね。
【主藤】 なるほど。毎日同じCD、「ガルシアへの手紙」という物語を繰り返し、繰り返し聞くのでよろしいんですか?
【七田】 そうですね。本当はそれを繰り返し聞くことによって完全に覚えてしまい、全部でなくて2、3ページ覚えて、今度それを早く言う訓練をするんですね。
【主藤】 口に出して言うんですね。
【七田】 口で勝手に覚えてしまって、口で言う。目・耳・口が同化しないといけないんですね。口で言う。つまり倍速で言える、4倍速で言えるようにすると、俄かに記憶力が変わってしまう。記憶の質が変わるという秘密があることを知って欲しいんですよ。
【主藤】 記憶力も変わってくるわけですね。
【七田】 記憶の質が変わります。全く変わります。普通のスピードでいくら記憶してもそんなに記憶の質は変わらないんですよ。何回も同じことを繰り返しやっては覚え、また繰り返しやっては次ぎを覚え、というように変わらない質で覚えていこうとするから、効率悪いですよね。
ところが覚えたことを倍速で口で言える、4倍速で言えるとなった時に不思議なことが起こるんですよ。右脳の高速記憶が育って、その速さで頭が回転する、口が回転する。そうするとその速さでスッと覚えられ、覚える能力が変わってしまうんです。
【主藤】 すごいねえ。
【川崎】 やってみなくては。
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