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キャメルヤマモト
人事コンサルタント [ キャリア ]
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キャメルヤマモト
[インタビュー]
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稼ぐ人、安い人、余る人 −仕事で幸せになる/幻冬舎(2)
2005.08.28
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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毎日5分でよいので、 自分を見つめる時間が欲しいですね
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「理想は稼ぐ人・稼がせる人」
【主藤】 主藤 この本の中で、サラリーマンとして考えなければいけないこと、それから起業家、経営者として考えなければいけないこと、いろんな要素が詰まっているんですけども、この本から、いろんな反響があったと思うんですが、どのような反響が多かったですか?
【ヤマモト】 全般的に、これの関係でセミナーやったので、そうすると大体ですね、稼ぐ人はセミナーに来ないんですね。忙しくて。
【主藤】 稼ぐ人っていうのは所謂この名の通り稼ぐ人なわけですね。
【ヤマモト】 はい。お金は稼いでるけど、僕の言い方だと結果的に稼いでる、要するにやってることが理にかなってるので。
会社に勤めている人だったら会社に利益をもたらす、それもお金だけじゃなくて、新しい価値を生み出したり、新しいビジネス生み出したり、他の人食わしていける、稼がせる人ですね。どっちかというと。
【主藤】 理想的な人ですね。この方々はセミナーに来ない?
【ヤマモト】 忙しいんですよ。そういう人は。たまにいるんだけど、来ない。そうすると来てらっしゃる方から出るのは、分かるけど、「余りそうな人はどうしたらいいんですか。」みたいな質問が。余る人のことあんまりこの本では書いてなくてね。
【主藤】 自分が余りそうだ、という危機感を持って?
【ヤマモト】 いやそれがね、自分が持ってらっしゃるんだったらいいんだけど、そうじゃないんですよ。「自分の周りにそう言う人がいっぱいいる。」っていう。「それどうしたらいいんだ。」っていう。そういう質問が非常に多くて。
他方で、僕の身の回りにいる人で、広島にいる叔父がいまして、彼は20代で百貨店乗り込んでいって社長になって、以来ずっと社長をやっています。百貨店業界厳しいけど好調なんですよ。広島のある百貨店の社長で。それで彼がこれを読んで、「お前経営もやったことないのに、経営のことよく分かってるな。」と感心されて。
【主藤】 なるほど。稼ぐ人っていうのは先ほどもお話がありましたけども、安い人っていう人はどういう意味ですか。賃金が安いってことですか?
【ヤマモト】 これ文字通り安い人で、あまり悪い意味は込めてなくて、安いコストにおさえて、それでちゃんとそれなりの価値を出している人。
だから稼ぎはあまりないけど、でもちゃんとそれなりのものは出している。この本が出た後、ブームになった年収300万円という考え方のような。
【主藤】 無難な生き方…。
【ヤマモト】 無難な生き方でね。 パートをやったり、いろんなことやって、みたいな。それはそれでいいんじゃないの、っていう。
【主藤】 余る人っていうのは何ですか?
【ヤマモト】 余る人はやっぱり問題のところで、これ書いた当時はですね、僕の問題意識の中では問題で、要するにもらっている給料だけの稼ぎをしてない人。
ズバリ言うと中高齢で、年功序列の賃金に従って。多分昔その分を貢献しているんだけど、今になってとってみるとそんな働きしてないじゃない、と。でも当時だと1000万超えちゃったり、800万、900万とかもらっていて。だけど、「んっ…」って感じの人が多かったわけですよね。それでそれからリストラがずっとあって、という感じですね。
中流意識を捨て、「稼ぐ人」を増やす時代に 【主藤】 本のタイトルでこの「稼ぐ人、安い人、余る人」と言うのを3つ並べて、これから何をヤマモトさんとしては訴えたかった?
【ヤマモト】 やっぱり1つは、これから否が応でも、というかもう既に人材の中の選別が始まっていますよ、ということ。日本の中でもうそうなってきているし、国内も去ることながら、例えばシリコンバレーもあるし、まぁこれどっちかといったら稼ぐ人の集団みたいなところですよね。
それから中国ってこれ稼ぐ人も出ているけど、やっぱり安い人で、後ろにはインドがいるし。コスト競争力か稼ぐ力かあるところしか企業も残れないし、人もだんだんそうなっていくだろう、っていうのをその頃思ったんですね。
【主藤】 何もしなかったら余る人になっちゃうよ、っていう?
【ヤマモト】 余る人になっちゃうし。それで特に、日本の国のことすごくその当時、気になってて、もうちょっと稼ぐ人増やさないと。日本って人材のレベルが、中の上から上の下が非常に厚くて、そこ強いと思うんですよね。強み。
だけどそこを生かすためにも、もうちょっと本当に稼ぐ人の数、今数パーセントぐらいしかいないのを倍ぐらい。そうするとすごくバランスよくなって、負けないだろうな、っていう。
【主藤】 本当に日本はどうしても中流意識が強いですからね。
【ヤマモト】 今は問題意識も随分変わってきて、本当にその中の上というか、日本の割と平均的なところの人の力っていうのはすごいから。国際競争力を持ってるんでね。
チームで、長期雇用で、しっかりみんなでやっていくと。個人の力というよりも、みんなでやっていくというところがやっぱり本当に競争力だから。ここをどうやって落とさないでアップグレードというか、上げていく方が多分大事。
【主藤】 なるほどですね。
【ヤマモト】 ただきっとここの稼ぐ人っていうのは、この本で書いたのは主に稼ぐ人になるにはどうしたらいいか、ってことを書いたんだけど、多分そこは今言った、日本の中のボリュームゾーンの人がそう言う考え方を少しやっていった方がいいんじゃないか、というのは今も変わらないですね。
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