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キャメルヤマモト
人事コンサルタント [ キャリア ]
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キャメルヤマモト
[インタビュー]
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稼ぐ人、安い人、余る人 −仕事で幸せになる/幻冬舎(3)
2005.08.28
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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毎日5分でよいので、 自分を見つめる時間が欲しいですね
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ベストセラーの秘密に迫る
【主藤】 この本は今もちょっとお話ありましたけども、実は書かれたのは2001年なんですよね。
【ヤマモト】 はい。
【主藤】 それからロングセラーっていうことですが、長く売れ続けて10万部を突破しているということ、長く売れ続けてる理由っていうのがやはり、この本を手に取った方々それぞれが思い当たる節があることが随所に散りばめられていて、尚且、稼ぐ人になるための方法論、考え方の切り替えっていうのが盛り込まれていると思うんです。何かエピソードとかございますか?この本の中で。
【ヤマモト】 今おっしゃった通り結構面白いことが入ってて、ロングセラーじゃないんですよ。10万部って2週間で売れちゃったんですよ、当時。
【主藤】 そうなんですか。
【ヤマモト】 それでその後、9.11で、同時多発テロで、あれでみんなテレビ見出したから売れ行き止まっちゃったんだけど。当時だから20万部ぐらいいくだろうって本屋さん言ってて。2週間でいっちゃったんです。10万部、ほぼ。
【主藤】 そうなんですね。
【ヤマモト】 その後文庫になって多少売れたりとか、図書館で随分借りられているって言う。こないだも家内が近所の図書館行ったら返却のとこにボロボロになったのが置いてあった、とか言ってましたけど。割と「バッ」と売れて、ロングかどうかは分からない。ただ未だに人に会うと、その後僕何冊も書いてるんだけど、「あれが一番良かったですね」って、あんまり嬉しくないんだけど言われてます。
「夢タイム」をもって自分を見つめなおそう 【主藤】 例えばこの中でですね、「夢タイムを確保する」とかね、川崎さんは仕事に役に立ちそうな思い当たる節のフレーズがいっぱいあると思うんだけども、僕なんかこの「夢タイムを確保する」っていうのがね、重要だと思ったんですよ。
【ヤマモト】 さすがですね。要するにね、いろんなこと書いてんだけど、これ書いた時の一番のポイント、それで依然として僕の中で大事なのは、結局やりたいことっていうのをちゃんと見つける、っていうのが全て。
そこさえうまくいけば、全て上手く回るし、上手くいかなくても生きてて楽しいと。そこが見つからないとやっぱりまずくて。でも殆どの人が見つけるための時間をまず確保してないんですよね。
【主藤】 それは自分を見つめるための時間っていうこと。
【ヤマモト】 見つめる時間も、反省するのではなくて、「何やりたいんだろう」ってことだけ純粋に考える時間って、多分生まれてやってないと思うんですよね。よっぽど変わった人以外は。
【主藤】 やってる?
【川崎】 ちょっとやってます。でも話を聞くと、やっぱりやりたい事が見つからないっていう人すごいたくさんいるけれども、一歩踏み出してちょっと興味のあることを経験する、っていうとこまでいかないっていう。経験してみる、というのも随分違うんですね。
【ヤマモト】 結局その後自分の中で進化して、いろんな人に教えてもらってこれ書いたおかげで、これ書いた時はどっちかというと、所謂起業する人とかね、シリコンバレーの影響受けてるから、みんなが思い描くような、「こういうのやりたいことだよね。でもそんなのなかなかみつからないよ。」っていう青い鳥だったんですよ。青い鳥の話書いてたの。
でもその後分かったのは、よく上手くいっている人を見てると、そうじゃないんですよね。そういう人もいるけど。昔からバレリーナになりたくてバレリーナになったり、野球選手になりたくて、っていうのもいるけど、そういう人はむしろ少なくて、やってるうちにはまっていく、っていう方が多いんですよ。
逆に言うとそれを見つける方が、「やりたい」って始めの段階で思っていなくてもよくて。というは「やりたい」って思ってるのはマインドコントロールされてみんながやりたいってことをやりたいと錯覚する人が、非常に多いじゃないですか。
みんなMBAとか行くとみんなそっち行くし、会計士がいいと行くでしょ。あれ違うから。自分がやりたいと思って騙されるんですよ。それより自分が何やってたか、とかね、何をやった時に一番よかったなとか、もうちょっとやりたかったなっとか、っていうのを振り返って、ファクトベースで自分のやったことの中から「あっ、こういうのが実は結構いい感じ。」みたいな、そこを見つけていくのが大事。だから夢単位でって言うよりは、それを見つけたほうがいいんですよね。
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