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小松俊明
外資系エグゼクティブリクルーター [ 時間管理 ][ キャリア ]
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第8回 将来不安の時代
2007.05.25
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一億総「将来不安」だという。確かに前例のないことが多いし、先輩は頼りない。人生のロールモデルになるような人は身近にはまずいるものじゃない。自分の働く会社だって、必ずしも経営が順調でもないときたら、なおさら不安だらけである。特に指示待ち型の人にとって、この時代に生きるということは、「将来不安」に違いない。
そもそも将来不安を感じる原因はなんだろう。自分は軌道に乗っていると思えば、将来不安どころか、有望な未来にわくわくするに違いない。ようは将来が読めないということか。多くの人は、今は良くても未来につながらない現在を過ごしていると感じているのだろうか。
将来不安を払拭する一つの方法を提案したい。それは「小さな変化を続けること」である。それは一つの場所にじっと停滞しないように意識するということである。転職を繰り返すことを推奨しているのではない。自分の生き方について、常に考えることである。「気づき」があれば、小さく変化するきっかけになる。それが大切だといいたい。
「安心感」という言葉の響きはいいが、現状に甘んじると、次に病気になる。「めんどくさい」病である。これにかかるとやっかいである。成長を止めるし、実は将来不安が増幅する。
日々学びながら、時代の変化をウオッチし、「小さな変化を続けること」。そうすれば、将来不安を感じている暇がなくなるものだ。
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