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小松俊明
外資系エグゼクティブリクルーター [ 時間管理 ][ キャリア ]
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第7回 判断ミスを少なくする方法 パート2
2007.05.13
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採用の仕事に特化していると、日々、人が人を評価する現場にいるわけですが、その判断基準のすばらしさに感心したり、逆に失望するときもあります。そこで、今回は、前回ご紹介した判断ミスを少なくする方法のパート2として、そもそも「私達の判断基準ってなんだろう?」というテーマで少し気がついたことを書きたいと思います。 判断の基準になっているものですが、僕なりには次のようなことだと思います。
1.常識・・その常識を疑うようなときもあるものの、誰しも、 常識と思っていることがあるようです 2.経験・・自分の成功談、失敗談の影響が一番強く、後は人の ケースも参考にするようです 3.一貫性・・思いつきではなくて、それが一貫していること で、傾向をはかることができるようです 4.権威・・圧倒的な存在があると、人はその影響を受けてしま うようです 6・理性・・こうあるべき、こうありたいという思いが、判断に 大きな影響を持つこともあるようです 7.知識・・知識があるとリスクを回避できますが、逆に生半可 な知識はマイナスのようです 8.感情・・感情にムラがある場合、わかっていても間違った判 断をすることが多いようです 9.時間的制約・・時間に余裕があるときとないときとでは、判 断が変わる現実も多いようです 10.啓示・・これだ!という何か通常よりも強い気づきにつき 動かされることもあるようです
判断するときに、上のようなことが複雑に組み合わさりフィルターになっているのだと思います。これだけの判断基準があるのですから、そのブレンドの仕方が同じという人は、一人としていないのでしょう。ただし、仕事では多くの場合、コンセンサスを取る必要があり、異なった判断基準をもっていても、何とか共通の認識を作ろうとするから、結構無理があるし、表面的にうまくいっても、後に問題が顕在化することも多いのでしょう。
結果として判断ミスだった、、、ということも世の中には多くあります。やってみなければわからないことも多いからです。(採用してみなければ、本当のその人の能力はわからない?)判断をするということは、なかかな難しいものです。
勘の鋭い人というのは、ある意味、とても貴重な存在であり、感覚的に判断の精度を高めることができる優れた才能の持ち主なのでしょう。凡才を自認する私としては、ことあるごとに、上で紹介したような判断基準を振り返り、特に大切な局面では大きな判断ミスをしないように、日々気をつけています。
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