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伊東明
株式会社東京心理コンサルティング代表取締役社長 [ コミュニケーション ]
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伊東明
[インタビュー]
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「聞く技術」が人を動かす ビジネス・人間関係を制す最終兵器/光文社(3)
2006.06.11
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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「人の話しを聞く」ことは、その裏にある背景に ものすごく深いものがあると思うのです。
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明日からできることを1つでもいいから確実に始めよう
【高城】 おそらくこの本の中に書いてある以外にものすごくたくさんまだ書きたいことがあると思うのですが、新刊も作る予定があるそうですね。
【伊東】 そうですね。新刊はビジネスではなくて男性女性心理ですけども、「男は3語であやつれる」というPHPから出しています。
一種シャレなのであまり難しく捉えないでくださいね。「そんなわけねえじゃないか」と思うでしょうけど。
【高城】 「3と5」ではなくて「3つの言葉」。
【伊東】 「3つの言葉」、‘3語‘ですよね。
【川崎】 「それだけで?」という感じのタイトルですね。
【伊東】 そうですね。男の人はプライドの生き物なので、「すごーい」という言葉が大好きなのですよ。
【川崎】 すごい。1語、教わりました。
【伊東】 ある雑誌で「もてる男になるために」という内容の連載を4年ぐらいやっていたのですが、そこでプロの女性達がいるのです。水商売系の方もいれば、紳士服売り場No.1女性店員、夫婦仲がうまくいっている奥様という人達の会話をよく聞いていると、男性のプライドをくすぐるのが非常に上手ですよね。 なんだかよくわからないけど、「この間ハワイ行ってきてさ」「すごーい」というように、間髪いれずに入ってくるのです。
【川崎】 すごい。
【伊東】 プロの人達に「「すごーい」と言う場面がなかったらどうするの?」と聞いたら、例えば「手が大きいね、すごーい」と言うだけで男性は大喜びするそうです。
【高城】 確かにそうかもしれないですね。
【川崎】 そうですか?
【伊東】 はい。
【高城】 嫌な気にはならないですからね。
【川崎】 「すごーい」と、のばした方がいいのですか?
【伊東】 年齢によりますね。年齢があまりに上の女性が「すごーい」と鼻に抜いてしまうとちょっとキャラが難しいので。
【川崎】 引かれてしまうかもしれない。
【伊東】 落ち着いた女性の方は「すごいですね」「さすがですね」と落ち着いた感じで言われればいいですね。そこはちょっと調整してください。
【川崎】 勉強になりました。
【高城】 次は恋愛ものですね。
【伊東】 そうですね、はい。
【高城】 その次はまたビジネス系で考えていらっしゃるのですか?
【伊東】 またビジネス系で2、3冊出そうと思っています。
【高城】 それはこれの続きみたいな感じですかね。
【伊東】 今度は「学ぶ」が今すごく大事ですので、「学ぶ」話であったり、「聞く」でもさらに深い部分の「聞く」であったり、新入社員の方達がコミュニケーションがなかなかうまくいかないのが多いので新入社員のためのコミュニケーションの本や研修で気付いたことを本にしようかなと思っています。
【高城】 楽しみですね。 まだまだお聞きしたいことがたくさんあるのですが、そろそろ時間が迫って参りましたので、最後に1分間リスナーの皆さんのために何かアドバイス、メッセージ頂けたらと思うのですが。
【伊東】 私は研修をやっていて非常に思うのですが、皆さん難しく考え過ぎている方がすごく多いですね。 コミュニケーション上手になりたいから100点満点を取らなくては、完璧にやらなくてはと。「聞く」イズムの本を読むと、全部OKダイアログをやらなくては、と無理なことをする方が多いです。「俺はダメな人間だな」と落ち込まれる方が多いです。
今日から明日から1つでもいいからできることをすることが大事です。本を読んでも9割忘れてしまったけど、とりあえず「8-2で聞くことだけは心がけてみよう」というふうに、気軽にプラス1から考えるとできることはたくさんあるのです。そういう些細なことをきちんとやっていくことによって気がついてみれば上手になっていたり、聞き上手になっていたというパターンが非常に多いですから、難しく考え過ぎない。100点満点を狙わない。
今日から、明日からできることを1つでもいいから確実に楽しくやっていけばいいのではないかなと思います。
【高城】 ありがとうございます。 本日は「「聞く技術」が人を動かす−ビジネス・人間関係を制す最終兵器」の著者、伊東明さんにお話を伺いました。伊東さん、本日はどうもありがとうございました。
【伊東】 ありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
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