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					祐川京子 
					ベンチャーキャピタリスト  [ コミュニケーション ][ 自己実現 ] 
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					祐川京子
					
					[インタビュー]
 
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						 人の心を動かす効果的な“ほめ言葉”とは?(2) 
						 2008.01.16 
						
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					 「すごい」「さすが」……だけでは言葉が足りない! 人間関係をいい方向へと導く600のほめ言葉
  
					 
					 
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			□代表的であり最上のほめ言葉――「ありがとう」
  ―――ほめ言葉がたくさん紹介されていますが、その言葉はどのように探されたのですか。
  私が前職時代に研修をしていたときに、みんなはほめるとき、自分が言われたい言葉をまず発するので、じゃあそこを棚卸してみようと。
  ―――棚卸をすると?
  はい。なので、言われたい言葉を30個書いてください、自分が言われて嬉しい言葉を30個書いてね、ということを研修中にやっていました。そこでみんなに一生懸命頑張って30個書いてもらっていたのですが、それをストックしていたというのが、状況でございます。
  ―――30個書けないときは、どうしたらいいのですか。
  書けないときは、時間をかけるしかないですね、その場で。5分間といいながら、みんなに一生懸命書いてもらう。チームで書き出してみると、みんな結構書けるし、そうはいっても時間が経てば、周りの様子を見ながら書ける人も出てくるので、みんな意地になってもですね、時間延長してでも、居残りをしてでも書こうというふうになってくるんですね。
  ―――なるほど。
  そうすると、ないながらも一生懸命、ああでもないこうでもないというふうに書いてくるので、そうすると、ああ自分はこんなことを言われて嬉しかったなと、子供のときまで遡って自分を思い出しながら書くみたいな感じになってくるので。まあ、頑張れば出てくるということですね。ボキャブラリーは。
  ―――時間をかければ出るということですね。
  はい。
  ―――ほめ言葉のなかで、祐川さんが思う代表的なほめ言葉とは何でしょうか。
  そうですね。最も多いのが、意外にもシンプルに「ありがとう」なんですね。
  ―――「ありがとう」ですか?
  「ありがとう」。これ、ほめ言葉じゃないと思われる方もいるかもしれないのですが、「ありがとう」って何かというと、その人の行為を認めて感謝している言葉が「ありがとう」なので、最上のほめ言葉ですよね。
  ―――なるほど。
  はい。あとはそうですね、まあセクハラとちょっとギリギリの境目ではあるのですが、やっぱり容姿に関することが圧倒的に多いです。「美人だね」とか「綺麗だね」とか。そういった単語、男性でも「カッコイイね」とか「筋肉が素敵だね」みたいなものとか、肉体的なことや容姿に対する単語を言われたいという人は、意外とみんな潜在的には多いなというのは気付きました。
  ―――他にもありますか?
  あとはですね、やはり行動をほめることですね。行為そのもの。例えば、「早く仕事を片付けてくれたね」とか、「資料すぐに出してくれたね」とか、「周りを盛り上げてくれたね」とか、アクションそのものに対して認めてもらうということですよね。そこが非常に多いのではないかなと思います。
  ―――祐川さんがビジネスコミュニケーションのなかで、よく使うほめ言葉は何が多いですか。
  私は「思慮深いですよね」とか、「考える」ということ。あと「考えが深いよね」とか、「慎重である」とか、逆にいうと「アグレッシブ」だったり、そういったところですね。やっぱりビジネススキルのところをほめるというのを、かなり意識していますね。
  ―――「思慮深い」といわれたら嬉しいなと思いますね。
  はい。
  □SNSを活用すれば、ほめ言葉を使う練習ができる!
  ―――この本を読んで、ほめ言葉を手に入れたとしますよね。でも使い慣れていない言葉ですから、それを使うのは大変なのでは?
  大変だと思います。
  ―――どういう工夫が必要ですか。
  一つは、私がいちばん最初にやっていたのは、SNSで友達を紹介するコーナーがありますよね。あそこで目一杯練習する。友達を紹介するときに、いちいち全員違う文章でほめるという方法でこっそり練習するというのは、ありじゃないかなと思います。
  ―――なるほど。おもしろい発想ですね。
  そうですね。私はずっとそれを頑張ってやって、それでこの本を書きました、みたいな感じです。
  ―――祐川さん自身、ほめ言葉の達人だと思いますが、祐川さんから見てあの人はほめ上手だなと参考にされるような方はいらっしゃいますか。
  そうですね。そういう意味では友達や先輩にも恵まれていて、私の周りにはほめる達人がいっぱいいるんですね。
  ―――例えば、どういうほめ上手なんですか?
  例えば、前に勤めていた第一生命のときの上司、何人もの上司に仕えたんですが、非常にほめ上手な上司が多かったですね。
  ―――大企業の管理職の方は、人によっては叱って教える方が多いと思うのですが、そうではなくてほめて育てる方たちだったということですか。
  そうですね。もちろん苦手な方も多かったのですけども、生命保険会社自体が女性の会社なので、いかに女性をほめるかというところに長けた男性管理職も非常に多くて、その方々のボキャブラリーはかなり参考になりましたね。
  ―――お友達にもいらっしゃいますか。
  友人では、ヘッドハンターとかですね、キャリアアドバイザーの友達が非常に多いので、彼らのボキャブラリーは本当に素晴らしいですね。秀逸だと思います。
  ―――仕事柄、エグゼクティブな方とたくさんお会いする機会があって、そういった方の気持ちを高めるためにほめ言葉を使うということなのでしょうか。
  はい、そうですね。
  ―――祐川さんがそうしてほめ言葉を自分のなかで広げていくために、人脈は大事ですよね。
  もう、非常に大事だと思います。
  ―――ご自身にとって、その人脈についてどう考えていらっしゃいますか。
  人脈、そうですね。私にとって人脈は何かと言われると、自己研鑽するためのモチベーションだと思っているんですね。人と対話するって、話していて例えば相手がほめてくれるとか聞き上手であるということが、お付き合いが長く続くコツなので、そういう意味で私は人脈を広げるために、こういうほめ言葉であったり、コミュニケーションスキルをすごく学んできたので、そのお陰で自己研鑽ができるようになったということはありますね。
  ―――同世代の仲間との交流会などもかなり積極的にしていらっしゃるのですよね。そこで出会った友人との会話のなかでも、ほめたりするのですか。
  たぶん、すごくほめている方だと思います。  
			  
			 
			  
			 
			  
			
	
			 
		
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