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山本有花
作家・株式トレーダー [ 株式投資 ]
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山本有花
[インタビュー]
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「株」で3000万儲けた私の方法/ダイヤモンド社(2)
2005.03.13
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ポイントは、損切り、自分なりのルール、 そして余裕のあるお金を使うこと
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資金が限られているからこそ、何度も取引しよう
【主藤】 損するとわかっていても、売っちゃうと損が確定しちゃうわけですよね。10万円、100万円値下がりすると売りづらいですよね。現に僕、売れていないんです。
【山本】 売りづらいです。気持ち的には売りづらいので、もうルールをきちっと決めて、それを守るようにしています。
といっても(私も売れるようになったのは)最近のことなんです。最初の2年間は一度も損切りしたことはないです。
【主藤】 それは損切りしたことがないのか、できなかったのか。
【山本】 できなくて、結局塩漬けになっていたのですが、塩漬けと呼ぶのが嫌だったので、中期投資と呼んでいました。
【主藤】 中期投資。僕は長期投資と呼んでいます(笑)。
塩漬けというのは売りたくても売れないっていう意味なんですけど、塩漬けだとやっぱり儲かる度合いが低くなってしまう。 【山本】 そうですね。 例えば、1億持っている人が1年間お金をそのまま寝かせておいても、1億円あります。
ですが、例えば私のような庶民ですと、100万円出すのも大変なことなんですね。100万円を1年間、例えば101万円になってもあんまり儲かった気がしないと思うんです。とりあえず100万円を何回も何回も使って取引をして、例えば1ヶ月に10回取引したとすれば、その100万円は1000万の価値があるわけです。
つまり1000万持っていなくても、1000万の取引ができているということなので、やはり回転するには取引が止まっていてはいけないんですね。ただしそれは、やっぱりお金が限られている人という条件ですけど。お金持ちの人は、もうゆっくりやられればいいと思うんですが、ある程度の資金で限られている人は、回転することによって利益が上がるので、利益を望んでいるのなら、もう実際回転するしかないんですよね。
そのためには、損切りで戸惑ってはいけないわけなんですね。ただし、塩漬け株があるっておっしゃっていたように、小さな損切りで切っておかないと、大きな損切りをしなくてはいけないわけです。損がどんどん膨らむので、小さなうちに決めてしまって、次に回すというふうにしないと。
【主藤】 傷が浅いうちに、手を打った方がいいのですね。
【山本】 そうですね。
予め、自分でルールを作っておこう 【主藤】 やっぱり最初2年間は、(損切の株を)売りたくても売れなかった。実際その経験をなされたからこそ、言えるわけですよね。
【山本】 そうです、はい。
【主藤】 どうやって、その心の持ちようを変えることができたのですか。損切りでもいいから売ろうという決断ができるようになったきっかけというのはあったんですか。
【山本】 あまりもう儲からなくなってきたので。あとは今、1歳と3歳の子供がいるのですが、ある時期はあんまり投資ができなかったんですね、育児で忙しくて。 その時にちょっと焦りながらどうしようって考えていて、もうダメだ、切るしかないって。
【主藤】 子育てしながら、ピンときた。
【山本】 はい、ミルクをあげながら急に思って。 子供が1歳になったら、また本格的にやろうと思った時に、損切りから始まって。
【主藤】 それまで売れなかったものが残っていたから、まずは損を確定させるっていうところから再スタートした。
【山本】 1回してしまうと、人間って何度でもできて、もう勢いよく損切りが。
【主藤】 もう怖くない。
【山本】 はい。 でもそれでも迷う時はあるので、きちんとルールを決めて、買った株が3日間連続して下がったら、迷わず切るとか、1割下がったら迷わず切るとか、そういう一応ルールを決めることによって、背中を押してもらうというか。
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