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小松俊明
外資系エグゼクティブリクルーター [ 時間管理 ][ キャリア ]
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小松俊明
[インタビュー]
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デキる上司は定時に帰る/あさ出版(1)
2006.11.12
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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どういうことを期待しているか、相手にわかりやすく伝えてあげることが上司のテクニカルな仕事
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海外でも国内でも、ビジネスで求められる人物像には共通性がある
【川崎】 本日のゲストはあさ出版から出版されている、3万部を突破したベストセラー「デキる上司は定時に帰る」の著者でいらっしゃいます、小松俊明さんをお迎えしています。
【高城】 小松さん、本日は宜しくお願い致します。
【小松】 宜しくお願い致します。
【高城】 小松さんはすごく海外経験が豊富ですが、今回の上司論の本と小松さんのご経歴が私はまだ一致しないところがありまして、お話を聞く前に、海外経験というものがどれぐらい今回の本を作るきっかけになったのか、お聞かせ頂ければと思うのですが。
【小松】 私はたまたま仕事柄、外資系の仕事をやっていることもあって、日本人のビジネスマンと同時に外国のビジネスマンの方々ととても接することがあり、彼らが求めている人物像というものが日本で求められている人物像と非常に共通性があると。ただなかなかその共通性がわかりやすく表現されていなかったり、伝えられていなかったりするのを仕事の現場にいて感じることが多いので、どちらにも共通するような話を本にすることができたらおもしろいのではないかと。そういう視点が今回この本を書いたきっかけになったと思います。
【高城】 この本を書こうと思ったきっかけは、だいぶ以前からもう思っていたことを形にしたということですかね。
【小松】 そうですね。これまでご縁があって書いてきた本で伝えてきたことの中から、特に今回は上司という視点で、「人のいい例になる」、「人を導いていく」。こういう立場に立った方にフォーカスした話を今回はしたいと思って、そこの部分を抽出した上梓本という結果になったと思います。
【高城】 重なってしまうかもしれませんが、小松さんの最近のご活動もちょっと教えて頂ければと思うのですが。
【小松】 最近は日本に進出してくる外資の会社が増えていますけれども、僕の仕事の現場というのは、そういった会社の日本の進出をお手伝いしながら、実際その会社で働いてくださるような幹部の方々を採用するお手伝いをしたり、既にできあがった外資系の会社の幹部の方々の採用の現場にいます。一方、こういった採用のニーズが日に日に高まっていることもあって、私と同じような採用のお手伝いをしているヘッドハンターを育成したり、仕事の現場で特に外国人の方がおっしゃっていることをなるべく日本人向けに情報を発信したり、その一貫がこの本を書いたことになっているのではないかなと思います。
【高城】 ある意味、今のお仕事にもかなりつながっているのですね。
【小松】 そうですね。
さまざまな上司との出会いが勉強の場
【高城】 さて上司論ですけど、川崎さんはどうですかね。最近、上司がいないですね。
【川崎】 最近、上司はいないんですけど、私も広告代理店にいたので、この本を読んで、「ああ、いい上司にめぐり会っていたな」と思いましたね。書いてあることをしてくださっていたなあと。
【高城】 例えば、どういうところがですか。
【川崎】 今考えると、自分の能力を引き出してくれるように導いてくれていたなと。責任を私に持たせてくれ、最後には必ず助けてくれるというところとか、すごく簡単ですけれどもすごくいい人だったという感想ですね。
【高城】 小松さん、どうですか。小松さんにとって上司論を書くうえでモデルになるような上司、当然参考にならない人もいたと思うのですけど、そういういろいろなモデルになる方は周りにいらっしゃったのですかね。
【小松】 仕事柄、僕の出会う方、特にお客さんはやはり今、会社で上司でいらっしゃる方が多いわけですね。さらに自分が出会ってお仕事を紹介する方々もその会社に入られたら上司になる方々。やはりこういう方々との出会いが一般の会社に比べると僕の場合はものすごく数が多いと思うんですね。ですから、そういう方々が私の数少ないこれまでの上司の方々を参考にしたというよりは、仕事の現場で出会った数多くの上司の方々のいろいろなアドバイスとか、彼らのいろいろなフィロソフィーとか、彼らの情熱とかが私にとって一番勉強の場になったのではないかと思いますね。
【川崎】 ご自身、最初に住友商事に入られ、新入社員としては3年間ですよね。
【小松】 はい。
【川崎】 その現場での体験はすぐ時間が過ぎてしまってあまり覚えていらっしゃらないと思うのですが、その後会社勤めは特に日本の会社ではされてないですよね。けれども、やはりヘッドハンティングで会われる方々から吸い上げて、という結果がこの本の中にあるのですかね。自分で体験されたかのようにいろいろなエピソードが書いてあるので。
【小松】 先ほどの話ではないですけども、自分の体験に限った話となると、やはり誰しも非常に数は限られると思うんですね。僕の仕事は人の人生にある程度かかわっていく仕事がすごく多くて、皆さんのお話をうかがいながら、そこで起きた出来事で彼らがどういうことを学び、実際私自身もそういったことからかなり刺激を受け、この繰り返しで自分の仕事というのができあがってきているわけですね。そういう意味ではもちろん僕自身のいろいろな人との過去の出会いが役に立っている面が多々あると思いますし、一方特に自分の場合は海外にいた間の密度が濃かった時間ですとか、ここ最近の、日本に帰ってきて6、7年ぐらいになりますけども、この間の経験がやはり一番自分にとってはこの本を書く時に役に立ったなと思いますね。
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