|
|
高橋俊介
キャリアコンサルタント [ キャリア ]
|
|
|
|
高橋俊介
[インタビュー]
|
キャリアショック /東洋経済新報社(3)
2006.06.25
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
|
|
自分のキャリアを自分で作るというのは、1つの能力なのです
|
自分のドライブを使って、自分なりの勝ちパターンを見つけよう
【高城】 私は改めて「キャリアショック」を読み、今の景気はいいのですが、景気がいいからこの内容が変わったかというと、まさに今これを踏まえて生きていかないといけないなとすごく思いました。
最後にお聞きしたいことが1つあるのですが、「今の若い子はかわいそうだね」というお話がありましたけども、それだけこの5年間で世の中が変わり、20代の若い子達の価値観も変わってきたような気がします。そこで、どのような形でキャリア形成をしていったらいいか、その入り口がわからない方がすごく多いと思うのですが、何かアドバイスを頂けますか?
【高橋】 すごく大きいことは、自分のドライブ。個人はみんなドライブあり、何に対するドライブがあるかは人によって違います。
例えば上昇志向、これはいいことです。 上昇志向が強くなかったら、自分がリーダーになったら辛いだけですからね。「いいか、俺についてこい」とか「俺が変革してやる」みたいな気持ちは健全な上昇志向からくると思うし。でも上昇志向が全然ない人もいる。そのかわり対人関係や何かにのめりこんでいく。何か分析しだすともう止まらないとか、いろいろなドライブあります。
だから今までの日本の会社はどうしても出世モデル以外、成長モデルを現実に見せてこられなかった。だけど今の若い人達はそれを見て「俺は出世そんなに興味ないんだけどな」という人がたくさんいるでしょう。でも出世に興味がないだけで、もう脱落とか負け組とかきっと会社から評価されないとか思わないで、上昇志向以外の自分のドライブのありどころを見つけて、それを目いっぱい仕事で使って、成果に結びつける自分なりの勝ちパターン、これを是非、見つけて欲しいと思います。そうすると楽しく成果が出る仕事になりますよね。
【高城】 実際に本を読んだ読者の方からお手紙を頂いたり、あるいは何かメッセージを頂くことはありますか?
【高橋】 直接的にはあまりないですが、ただ間接的にお聞きして意外だなと思ったのは、ご想像の通り20代後半や30代の方がメインターゲットかなと思って書いたのですが、意外と大学生が読んでくださっているんですよ。
やはり特に意識の高い大学生が「いわゆる就職ノウハウ本の世界は違うだろう」、「もっと本当に長い目で見た時に単に資格や面接どうやって乗り切るかということだけで、長いキャリアをやりきれないだろう」というふうに思った人達がすごく参考にして頂いているのはありがたいことですよね。
【高城】 本当はまだまだお聞きしたいことがたくさんあるのですが、時間の方もだいぶ迫ってきたので、最後に1分間リスナーの皆さんにアドバイスやメッセージがありましたら1つ頂けたら幸いですが。
【高橋】 さっき申し上げましたけど、やはり自分のキャリアを自分で作るというのは、1つの能力です。だから「ただ自分の好きにする」、「本能的にただやりたいと思ったことがそのままできればいい」というものではない。ですから自分で自分を幸せにする能力をつけなくてはいけない。
そのためにはいくつかの基本動作があり、「ポリシーを持つ」、「こだわりを持つ」、「人のためになることをする」、「人と信頼関係を作っていくことをする」、「トレンド感を持つ」など4つか5つぐらいのことを日々意識してやって頂くと、自分にとって好ましい偶然がある日ドーンと目の前に起きてくる可能性が高まる。保障はしませんけど、確率は確実に高まります。
【高城】 ありがとうございます。我々もそんな気持ちで頑張りましょうね。ありがとうございます。 本日は「キャリアショック」の著者、高橋俊介さんにお話を伺いました。高橋さん、本日はありがとうございました。
【高橋】 どうもありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
|