|
|
前田和彦
有限会社アーノスグローブ代表 [ 資産運用 ]
|
|
|
|
前田和彦
[インタビュー]
|
借金国家から資産を守る方法/フォレスト出版(3)
2005.11.06
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
|
|
資産の運用は必ずリスクがあり、掘り出し物はありません
|
著者から3つのアドバイス
【高城】 つい儲かってしまうと、ドカンとお金を投資してしまったりとか、お金がなくなると投資を止めてしまうというのはよくないですよね。ポートフォリオといいますけれど、分散させることが大事なんですね。
【前田】 だから必ずしも、ドルだけでいいというわけでもないんですよね。円だけでいいのかというと、そうでもないと。だから極端に、例えば「全部ドルに換えてもいいですか」って言われる方には、「それはダメですよ」と言っています。「分散しなさいよ」と。 資産を守るということは、例えば円とドルで見た時に、円が下がってもドルが上がる。ドルが下がっても円が上がるといういわゆるブレーキとアクセルですね。その両方を持っていれば、全体的にどちらかが下がったところ「どちらかでカバーできるとことを考えた方がいいですよ」ということですね。円だけを持っていたら、円が暴落したときに「何もないですよ」と。ドルだけでも同じですよね。 そこはやはり自分で考えながら資産を分散をして、円とドルのどちらかが、暴落したとしてもきちんと資産運用を回せるようにしなければいけないということなんですね。
【高城】 資産を運用することは、ギャンブルのように勝負することではなくて、きっちり保全をするということを私はこの本からすごく勉強させて頂きました。 今まで私自身、あまりこの世界と縁が少なかったんですけれど、今後は少し勉強して日本の円がもし弱くなっても、せめて自分の分ぐらいはきっちり守りましょうね、川崎さんも。
【川崎】 はい。
【高城】 最後に1分間、前田さんからリスナーの方に何かアドバイスやメッセージをお願いします。
【前田】 そうですね、まず3点あります。 1つは、資金運用ということで限りますと、運用というのは必ずリスクがあるんですよね。一方で、掘り出し物というものは、絶対ありませんので、例えば基準金利、6ヶ月ものの金利とか、あるいは普通預金でもいいんですけれども、そういうものを見て、比較して、もしそれが10%とか、いいものであれば、ものすごくリスクがあると考えた方がいいですね。
1つの物差しとして、普通預金なりの金利なりを基準として、それに対してどれぐらい離れているか、寄りなのかを確認して、離れていれば、それはものすごくリスクを含んでいますから、そのリスクをもうちょっと確認をして、そのうえでそのリスクを取れるかどうかを判断して投資しないといけないということですね。 もう1つは、何でもかんでも投資すればいいというものではありません。例えばアメリカの金利も今、短期金利が徐々に上がりつつあるのですが、こういう時に債券を買うかどうかという話になったら、今はまだ買うタイミングではないんですね。長期金利がもうちょっと上がった時の話なので。そういう意味では、例えば今、利回りが4%もらえるので今すぐ買うかという話になると、そうではなくて、待つことも大事です。運用しないという運用もあるということを考えなくてはいけないということですね。
最後はやはりこの本でも書きましたけれども、何も日本にいなければいけないというように自分で自分を制限しない方がいいと思います。できるだけ暇を見つけて海外に行く。例えば勤めている会社の支店が海外にある場合には、海外の支店に勤務を希望するという形でどんできるだけ色々な国を見て色々な人と会ってもらいたい。その中で初めて日本人としての常識だけではなくて、海外の人の常識も聞くことで、初めて日本の常識にとらわれない動きができると思うんですね。
それは投資だけではなくて、生活もそうですし、あるいは子供に対する考え方とか、色々なものがそういうところから、自分の実感としてわかると思うので、海外に行ってもらいたいと思います。
【高城】 貴重なアドバイス、ありがとうございます。本日は、「借金国家から資産を守る方法−資産防衛のプロだけが知っている!」の著者、前田和彦さんにお話をお伺いました。ありがとうございました。
【前田】 ありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
|