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くらたまなぶ
株式会社あそぶとまなぶ代表取締役 [ 仕事術 ]
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くらたまなぶ
[インタビュー]
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MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術/日本経済新聞社(1)
2005.10.23
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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訓練すれば、誰でも ものを開発する仕事はできるのです。
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創刊第一号の秘話とは?
【主藤】 今回のゲストは、日本経済新聞社から出版されております、2万部を突破したベストセラー、「MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術」著者でいらっしゃいます、くらたまなぶさんです。くらたさん、今日は宜しくお願いします。
【くらた】 こんにちは。
【川崎】 宜しくお願いします。
【主藤】 くらたさんというと、仕事を突き詰めるというか、どのようにアイデアを発想するかということで非常に著名な方で、私も今ちょっと緊張しています。
「MBAでは教えない「創刊男」の仕事術」ですね。この本は仕事の術、仕事の技をいろいろ取り上げていらっしゃいますが、今現在くらたさんは、一体どのような活動をされていらっしゃるんですか?
【くらた】 経営コンサルタントで、数社の企業さんの経営のお手伝いをしています。経営コンサルタントって、守秘義務契約あるから、A社だ、B社だというのは言えないんです。すみません。
【主藤】 いやいや。ありがとうございます。しかしこの「創刊男」という異名をお持ちのくらたさんですけれども、創刊というのはゼロから1を作り上げるというお仕事だと思うんですが、どういう人材がこの開発するお仕事、新たにものを作り上げるお仕事に向いている人材だと思いますか?
【くらた】 結局、誰でもできるというのが答えなんです。ただ誰でもできるといっても、いろんな人間が後輩部下に来ましたけども、ちょっといろいろ鍛えないとできないんですよ。じゃあ、どう鍛えるかというとこれ、もう一言で、人の話を聞くということ。
【主藤】 人の話を聞くと。
【くらた】 はい。これさえできれば、誰でもできます。
【主藤】 人の話を聞くことを教える。
【くらた】 人の話を聞く聞き方や、いかに自分が聞いていないかということを気付かせます。自分自身が「とらばーゆ」から始まって、もう痛い思い、恥ずかしい思いをしました。一番初め(に創刊した雑誌)が女性(向け)の「とらばーゆ」なんですが、(私は)男三兄弟で、全く女子ってわからない段階で始めたんです。
今だからこうこうしてしゃべれますけど、当時は「俺は、まあできるんじゃない。頑張ってやればできんじゃない」という感じでしたね。でも、なんとか1人1人聞いていったから良かったんですが、机の作業でやっていたら、ある程度そこそこ成功して、そのまんまバカ丸出しの男で終わったと思うんです。
でも、(人に)聞いて回ったら、もう鼻はへし折られるわ、目から鱗落とされるわ、脳みそから頭蓋骨は落とされるわ、ついには地べたに這いつくばらされるわ。必死でそこから立ち上がって、「もう一回教えて下さい」なんて言うと、「まあ教えてやってもいいけど」と次々と女性が言うわけですよ。
【主藤】 なるほど。
【くらた】 これ、象徴的な話ですよ。本当だと思わないで下さい。シンボルの話をしているんですから。
【主藤】 今、「とらばーゆ」の創刊のときのお話でしたが、川崎さん、「とらばーゆ」はご存知ですか?
【川崎】 はい。 女性はたぶん120%知っているんじゃないでしょうか。
カラオケでの特訓
【主藤】 今、お話にありましたように、机上で進めていくだけではダメで、聞くというということを実際にされたんですね。
【くらた】 僕は後輩達に普段、どういう時に訓練したかというのが、幾つもあるんですけども、端的な例を言うと、カラオケ屋なんですよ。カラオケ屋でカラオケボックスは絶対に選ばない。
【主藤】 カラオケボックスは選ばない。
【くらた】 ボックスは絶対に選ばないんです。オープン系の不特定多数のお客さんが来るスナックじゃないと、意味がないんですね。現在、なかなか減ってきましたけども、今でもありますね。
今でもリクルート社の現役社員ではありませんが、「たまにはお願いしますよ。先生お願いします」といわれることがあります。それで、4人なら4人でカラオケ屋に行くんです。そうしたらそこに3組、4組とか、三々五々いろいろな人がいますね。マスターさんとかママさんも含めて、仮に17人いたとします。ミッションはこの17人の拍手を100%ゲットするということなんですよ。今度、おやりになるといいですよ。
【主藤】 遊びの場でも、そのミッションを決めることですね。
【くらた】 遊びじゃないです。もう当時、僕は会社に泊まりこむぐらい時間がなかったので、OJT、On The Job Trainingですね。仕事上で鍛えるとか、教えるというそんな暇もなかったので、実は遊んでいるのではなくて、そのカラオケをしていたんです。人間誰でも食事はするじゃないか、だから食事だけではつまらないから、カラオケもやっちゃおうよ、飲んじゃおうよと。だからレストランと酒場とカラオケの3軒が1軒にして、そこに1時間いるという感じなんですよ。そこで教育もしてしまうというですね。
僕の部下に来たからには、「もう申し訳ないけどこれ、教育だからね」と。(部下が)「えー、カラオケは遊びじゃないんですか?」っていっても、「ダメ、教育」と言って、さっきのミッションをやります。長々とこれだけで30分ぐらい話してもいいんですけども時間もないでしょうから、パッと端的に言うと、歌い方は、2つに分かれます。現在で言えば、ケミストリー、平井堅、昔で言えば、尾崎豊のアイラブユー。女性は今井美樹のプライド、今だったら何ですか。綾香、惑星とか。その歌を歌いこむ。そして、もう一は、今だったら何だろうな。マツケンサンバとか、アニメで、振りつきで人を笑わせる。この2つ。歌いこむか、笑わせる。これ、実際おやりになるとわかりますが、50点も取れないですよ。
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