|
|
八坂裕子
詩人・エッセイスト [ コミュニケーション ][ 自己実現 ]
|
|
|
|
八坂裕子
[インタビュー]
|
頭のいい女、悪い女の話し方/PHP研究所(4)
2005.10.16
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
|
|
頭がいい人は、学歴には関係なく、 ハートがある人だと思います。
|
自分の感覚をオリジナルにしていく
【高城】 なるほど。でも実際に最後まで読みきってみると、その中に愛を感じるんですよね。
【川崎】 そうですね。
【高城】 バッサリ切られた後に傷口を癒して頂いたような気がして。川崎さんどうですか?
【川崎】 そうですね、最初の1章の周りのバカ女のところ、小気味よかったというか、「いる、いる」と思いながらも、自分もちょっとずつそういう側面を持ってるんですよ。なので、そんなに私は反発したということはなく、「ある、ある」って人に対しても、自分に対しても読みましたんで、面白かったです。なんかバイブルになるような感じがしますね。
【八坂】 ありがとう。だからその側面っていうのは、自分がなんかこう社会の中で染められていく感じしない?
【川崎】 そうです。
【八坂】 周りがそうやって話しているので、そうやって一緒に話さないと・・・。
【川崎】 合わせる!
【八坂】 そう、そう。輪に入れないっていうね、そこが一番危険だと思うのね。若い人達は本当にいい感覚、いい感情、素敵な活気のある感情を持っているのに、その使い方が分からない。それは子供達もそうなんだけど。それをこれからは、もっとオリジナルに使おうっていう。
【高城】 オリジナルに使う?先程そう言えば、少し事前に打ち合わせで出てきた話で、言葉の使い方とかですね、「若い人は表現の仕方が下手になってきている」ってことをちょっとおっしゃっていたんですけども、それは何でなんですかね。
【八坂】 私はでも「下手になった」ってあんまり思わなくて、私も中学生の頃は一番言葉で苦しかった。感情に言葉が追いついていかない、言葉が足りないんですよ。でも感情はドンドンドンドン成長していって複雑になっていくでしょ。だから今は現代ってそういう状態だと思うのね。だから読書離れとか言われるのも、読む人に読書が追いついていかないと思うんですよ。
【高城】 読書が追いついていかない?
【八坂】 失礼、本が追いついていかない。だから読書が嫌いとかそういうことよりも、求めているものが本にないから、本を読まない人が多いと思うのね。
だから私は若い人達の感覚をすごく信じていて、それを引き出すことが、日本に石油がなくても、彼らの感覚、感情で日本は大丈夫だと思ってる。
【高城】 実際にこの本を、先程のバッサリっていうお話ですけども、この本が17万部売れたということは、おそらく大半の方、女性の方が支持をして読まれて、きっとそれをベースにいい女になっていくんじゃないか、と思うと。
【川崎】 楽しみですね。
【高城】 そうですね。私自身も男性としていい男になっていかないと今度は切られてしまいますので。
【八坂】 男の人のも書きたいんです。男性に宛てた、愛を込めて。男性って、本当に苦しいでしょ。
【高城】 苦しい?
【八坂】 感情を出せなかったり、正直に言っちゃったり、素直になると、また女の人達もからかったりしたりとかね。
【高城】 そうですね。でも、「自分自身に素直になることがすごい大事だな」と思える年頃になって来たので、この本は少しだけですけど、照れずに読めるかな、と思いまして。
【八坂】 あっ、嬉しい。じゃ、これからね。
【高城】 「男性にも読んで欲しいな」と思いましたね。
【八坂】 そうです。絶対。そう、お願いします。
自分の感情と感覚を大切にしよう
【高城】 それでは是非ですね、八坂さんの方からリスナーの方々、お読みになった方、お読みになってない方いらっしゃると思いますけど、1分間何かアドバイス、メッセージをお願いしたいんですけど、宜しいですか。
【八坂】 感情とか感覚って、言葉では耳慣れているけれど、いざ「感覚って何だろう」とか、「感情って何だろう」とか。それで、感情的っていうのは悪い事だって思われてるでしょ。でも私は理性的っていうのはとてもなんかかわいくなくて。
理性とはちょっと手を切って、そして自分の感情とか感覚に耳を傾けて毎日を暮らしてみたら、かなり楽しいと思うんです。楽しいことって向こうからやってくるんじゃなくって、こっちからクリエイティブしていく、作り出すものだと思うので、その遊び方って言うのかな、一日の楽しみ方のヒントになる本を書いていきたいと思っています。
私の目標は夏休みみたいな本を書きたいの。チョコレートの味のする。それで、夏休みって終わると背が伸びてたりするでしょ。 【川崎】 はい。
【八坂】 私、子供用の歌で、「どうぞ神様、夏休みが終わらないように」っていう歌を書いてるんですけど、夏休みって大好きだったんで、そういう難しい本じゃない本を書いていきたいです。とにかく私が成長しないと書けないので、そういうのを書いて、歌も、それから将来はオペラを書いていきたいです。
【高城】 オペラですか?
【八坂】 日本語のオペラ。
【川崎】 また新しいですね。
【八坂】 そうなのよ。その先にあるものはオペラなんです。
【高城】 お話を聞いていると本当に尽きないんですけども、大変楽しかったですし、元気になれたような気がします。
【川崎】 そうですね。
【高城】 まだ読んでいらっしゃらない方もいると思うので、「頭のいい女、悪い女の話し方」を是非読んでいただきたいな、と私自身も思いました。本日は「頭のいい女、悪い女の話し方」の著者、八坂裕子さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
【八坂】 こちらこそ。どうもありがとう。
【川崎】 ありがとうございました。
|