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					| 神田昌典 作家/経営コンサルタント
 
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					| 神田昌典
					
					[インタビュー] 
 
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					| お金と英語の非常識な関係/フォレスト出版(2)  2005.02.13 [ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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    					| 英語を話したいなら、日常会話を捨てること 
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 実は、日常会話が一番難しい。”鉄棒”って英語でいえますか?
 【主藤】
 それで、英語を勉強するのには、実はそんなに苦労しなくていいと。
 
 【神田】
 たいていの人は何を考えるかというと、英語を勉強する時にテキストを開くと、旅行に行った時の会話があったり、レストランでオーダーする時の会話があったり、それから日常会話から入ろうとするんですよ。
 
 【主藤】
 僕もそうですね。
 
 【神田】
 日常会話っていうのは、英語でもっとも難しい。
 
 【主藤】
 日常会話が一番難しいんですか。
 
 【神田】
 そう。例えば日常会話で、向こうのご家庭に行って日常会話ということになると、子供の話になる。
 子供が何で遊んでいるとか、鉄棒と遊んでいるなど。鉄棒で逆上がりをすることができるようになったとき、「鉄棒で逆上がり」なんて、私、今言いながらわからんですわ、英語で。
 
 【主藤】
 言われてみれば、そうですね。
 
 【神田】
 これは、単語力の問題じゃないですね。
 
 でも、「鉄棒で逆上がり」という単語が、そもそもビジネスの契約する際に出てくるかというと、全然出てこないわけじゃないですか。
 
 だから日常会話というのは、非常にその外国語の文化に属することなので(文化的なことなので)、もうかなり難しいんですね。
 
 ところがビジネスっていうのは、全世界共通じゃないですか。とすると、文化よりも、ある程度知識というか、今までビジネス書を読んでいたり、会社でビジネスをやっている人であれば、使われている直訳やカタカナ語でいける場合も多いですし、その発想自体が直訳できるんですよ。
 
 ところが日常会話になればなるほど、文化的な国民性に根ざしているものが多いので、直訳したら全然変な英語になってコミュニケーションがとれないんです。
 
 パーティー英語とビジネス英語。どちらが簡単だと思いますか?
 
 【主藤】
 コミュニケーションがとれないという経験を、身をもって体験されたんですね。
 
 【神田】
 パーティー英語が一番難しいです。
 
 だから今、僕はビジネスをやるのに英語は全然問題ないですから、ビジネスは何個も成立させているわけじゃないですか。
 
 ところが、その人達と旅行に行って一日中、過ごすわけでしょう。いきなり日本にいらっしゃった外国人を天ぷら屋さんに連れて行くわけですよ。そうすると、穴子が出てくるわけですよ。穴子は何だって言ったって、“A kind of eel”としか言いようがない。
 
 【主藤】
 “A kind of・・・”。なるほど。
 
 【神田】
 そう、そう。
 
 じゃあ、これが白い魚が出てきて、これは何とかだと。白い魚。何て言ったらいいのか。鯛だったらわかるけども、そのほかのスズキが出てきて、スズキ!みたいな。“This fish is Suzuki.”とか言ったって、“That’s your name.”なんて言われちゃって。わけわからないじゃないですか。そうすると、訳しようがないわけですよ。 “A kind of fish”としか言いようがないわけですよ。
 “nice fish”とか、“wonderful fish”とか。
 
 【主藤】
 良い魚だと。魚みたいなもんだと。
 
 逆にいうと、そういうところの努力はもうしなくていいと。ビジネスということで。
 
 【神田】
 いや、しなくていいというわけではないんですけど、入り口が間違えているわけですよ。
 
 だから本当は、それはしゃべれるに越したことはない。
 やはり日本の文化を伝えるとか、外国の文化をわかるという意味で、いろんな日常会話を学ぶというのはすごく大事なことなんです。
 
 でも日常会話っていうのは、たいてい難しい。
 
 【主藤】
 難しいからこそ、このビジネス、あるいはお金ということですね。
 
 【神田】
 そうです。
 
 やっぱり日常でメリットのあるところから入って、結局、ビジネスっていうのは、学生さんは別として、サラリーマンだったらやっぱりビジネスで実績を上げたらいいわけでしょう。
 
 そうすると、ビジネスで実績を上げるのっていうのはそんなに難しくないといいますか、例えば英語でビジネスができるというふうにちょっとでもなれば、その人は外国要員になるわけですから、どんどん英語を使う機会に恵まれるわけですよ。
 
 
 
 
 
  
			 
  
			 
 
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