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大橋禅太郎
マネージメントコーチ [ 仕事術 ]
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大橋禅太郎
[インタビュー]
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すごい会議/大和書房(3)
2005.10.02
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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「誰が、いつまでに、何をするか」を決めることに 価値があると思います。
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ベストセラーの反応は?
【高城】 その時に「すごい会議」を添えて出すんですか、それとも。
【大橋】 いや、添えないです。というのは本を送られてきても僕は読まないんですよね。僕は月に本が入った手紙を5〜6通もらいますけど、読まないので、もう短い手紙と簡単なメッセージを添えて。
【川崎】 会ってくださいということで。
【大橋】 はい。先程の質問の、本を出してから何が変わったかというと、ミーティングを終わりかけの時に、「あれ、もしかしたら大橋さんって例の『すごい会議』書いた人ですか?」って。
今までに「業者が営業に来たわい」って言う感じで言ってた社長が急に握手を求めてきたりして、「急にすぐやりましょう」となったケースが最近増えてます。
【川崎】 すごい。逆に隠していることがいいですね。それをわざわざ言わなかったっていうところがすごく惹かれる感じになっちゃうんでしょうね。
【大橋】 ただ、面倒くさくて言ってないだけなんですけど。隠しているわけでも、作戦でもなくて。
【高城】 じゃあ他に経営者以外でも、普通の一般の読者の方から例えば手紙をいただいたりとか。
【大橋】 僕って結構自分の好きな事と嫌いな事はっきりしてるんで、普通の男性から「すごい感動しました」とかメール来ると、殆どごみ箱に行っちゃうんですよ。「女子大生で、何とかです。」っていうと、「いや是非」っいう感じぐらいですかね。正直言っちゃうと。
【高城】 実際に大橋さん自身の心持ちって言うんですかね、本が出てベストセラーの作家になられた中で、自分の中で少し世の中に対して変わってきた事っていうのもあります?
【大橋】 どうでしょうね。特にそれは感じたことは。
【高城】 ご自身の中ではあまりそこは変わらないと。
【大橋】 まぁ、認識している中では。ただ、次の本を出す時に選択肢はやけに広がりましたね。
【高城】 逆に選択肢が広がったんですか?
【大橋】 僕が本を書きたい次のいろんなアイディアがあるじゃないですか。今までは出版社の願っていることをある程度汲み取らないと企画にならなかったのが、今は「僕はこれでやりたいです」っていうのがそのまま通りやすくなりました。
【高城】 結果を出したことによって、自分自身のやりたいことがすこしやりやすくなった?
【大橋】 かなりやりやすくなりました。
ポイントは、「誰が」「いつまでに」「何をするか」
【高城】 少し「すごい会議」についてもお話をお聞きしたいんですけども、私自身もこちらの本を読ませていただいて、改めてと言うんですかね、会議っていうのは本当に何気なくいろいろな企業でなされてますけども、もう一回考え直す必要があるなぁ、と。
特に大事だと思ったのが、まとめる力っていうんですかね、あるいは目的を持つとでもいうんですか。95%が大橋さんの話によるとコメントということで、「本来会議に不要な物の中で時間が流されてる」ってことですけども、私にはその部分で改めて話をまとめる技術というものを一人一人が持たないと、ビジネスと言うのは無駄な時間が流れているのかな、って感じがしたんですけど、大橋さんこれはいつも意識されてらっしゃるんですかね。
【大橋】 話をまとめるというのがどういうことかと言うと、僕から見ると「誰が、いつまでに、何をする」っていう約束になっているかどうかなんですよ。「みんなでこういうことに合意したね」は僕にとってはほぼ価値がないんですよ。
【高城】 なるほど。
【大橋】 「誰が、いつまでに、何をやって、どういう成果を出す」っていうのがもし決まってたとしたら、ミーティングの成果があると思うんですね。
【川崎】 物事が進みますものね。
【大橋】 それが実行されれば。されないこともあるんですけど。そうすると僕が意識してるのは、ミーティングが始まる前に、このミーティングが終わった時に何が解決されてればいいかとか、何が前進してればいいか。
それは一般的には何か合意されていなかったものが合意されていることだったり、一般的にはアクションを起こさないと前に進まないんで、誰が、いつまでに、どんなアクションをして、どんな成果を出すか、っていうそのミーティングをしなければされなかってであろう約束がされるかどうか、っていうのが僕の大きな関心の1つです。
【高城】 川崎さんも日頃会議をする機会がかなり多いと思うんですけど、耳の痛いところもかなりあったんじゃないですか?
【川崎】 そうですね。前に勤めてた会社では外国人が社長やマネージメント層だったんで、多分意識はしてないと思うんですけど、知らず知らずに会議の終わり頃になると、「じゃあ担当誰々がいついつまでにこれをするように」と言われてたなぁ、と思い出しました。
大橋さんが本の中で「書いてから発表する」と書いてらっしゃるんですけど、意見を「君はどう思う?」って意見を順番に聞いていった時に、「あっ、私も同じなんですけど」っていうような答え方をみんな普通にしているんですね。大橋さんのおっしゃっている「書いてから発表する」という癖をつけると、すごく斬新なアイディアが出てくるんじゃないかなと思って、すごくびっくりしましたね。
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