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沢木遥
生活経済ジャーナリスト [ お金持ち ]
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沢木遥
[インタビュー]
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幸せ力をつけるお金持ち練習帳/幻冬舎(1)
2005.09.04
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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小さな一歩を踏み出すことで 見えてくるものがあります。
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これからの女性の生き方を問い直す時期
【主藤】 今回のゲストは、幻冬舎から出版されております、3万部を突破しましたベストセラー、「幸せ力をつけるお金持ち練習帳」の著者でいらっしゃいます、沢木遥さんです。沢木さん、今日は宜しくお願いします。
【沢木】 宜しくお願い致します。
【主藤】 今はどういった活動を手掛けていらっしゃるのですか?
【沢木】 そうですね、実はこの沢木遥というのはペンネームでございまして、日頃は週刊誌の編集部で折々のニュースや話題、情報などを追いかけて取材や執筆、編集しているというような状況です。多いのがやはりマネーや経済に関すること、IT、ブログやネットオークションだとかそういったもの、それからまた最近では韓流、ドラマとかです。
【主藤】 韓国の。
【沢木】 そのようなやわらかいものも手掛けたりしております。かなりバラエティに富んだお仕事をさせて頂いております。
【主藤】 週刊誌の編集者であり、記者という立場で、そういったさまざまな話題のものを取り扱っていらっしゃる。
【沢木】 そうなんです。やはり折々の話題が様々ありますので、その都度。地震があれば、地震の取材もしますし。
【主藤】 幅広い知識を求められるわけですね。
【沢木】 そうですね。割と瞬発力とともに何でも好奇心を持って飛び込んでいかなくてはいけないような世界であります。
【主藤】 そういうご活動をされているなかで、この本を、女性の生き方、幸せな女性、女性が幸福な一生を送るための、タイトルは練習帳となっていますけれども、そういうふうなことをテーマにした本だと思うんですが、この本は書かれたきっかけというのはどういうことだったんですか?
【沢木】 はい、実は2人目の子供を出産した育児休業中に友人の会社で出しているメールマガジンで、家計お得情報、節約術みたいな内容について連載させて頂いていたんですね。 そんなことがきっかけで出版のお話を頂きました。
その年にちょうど配偶者特別控除が廃止されるといったようなことがあったりしました。今の時代、少子高齢化ですとか、劇的な社会の構造変化の中で、本を書くのならそういった女性の生き方そのものを問い直さなきゃいけない時期にきているんじゃないかといったようなメッセージも込めたいと思いました。
ちょっと盛り沢山になっちゃったんですけれども。ですので、好きなことですから、お金を作ることのできる人になっておこうよ、といったような思いも込めたつもりです。
変化の中にいる女性の生き方を考える
【主藤】 そうですね。この本は、私も拝見させて頂いたんですけれども、節約術から結婚の話、恋愛の話、それから実は女性が起業する、会社を持つステップをわかりやすく解説してあって、単に女性の生き方を哲学的に、ジャーナリスト的に批判めいたというか、自分の考えを一方的に述べるということではなくて、新しい生き方を具体的に提案しているところに私はすごいなと思いました。これはやはりご自身のご経験からですか?
【沢木】 そうですね、やはり私自身、ずっと新聞社で、最初は新聞記者をしておりました。次に雑誌の方に行ったり、結婚、出産といったことを経たりしまして、そのなかで、実際に、女性の問題について取材することも多かったものですから、女性の生き方は、ものすごく大きな変化の中にあるということを感じるようになったんです。
従来は幸せな結婚ができれば幸せになれたという、割にシンプルな成功方程式があったと思うんです。これからはその結婚を、要は相手の経済力に一つ委ねるような生き方ですが、その相手の経済力もずっと永続的なものではなくなってくる中で、女性も自分の生き方というのを早急に作っていかなくてはいけないんじゃないかなと思うようになりました。
【主藤】 そうですね。私も実は思うことがありまして、女性の生き方ということを。私は男性ですけどね。大学時代の友人、男性はもう皆、大体結婚したんですね、ゼミの仲間などは。女性はやっぱり半分以上まだ結婚していない。
【川崎】 ドキッ。
【主藤】 いや、別にそれはもちろんいいというか、彼女らは結婚したくてしていないわけじゃないので、いいんですけども、女の人の生き方って、実は教科書がないと思うんですね、今。
【沢木】 今はそうですね。
【主藤】 僕ら男というのは、基本的に昔から変わらない人生だったと思うんですけれども、働いてお金を稼いで家族を養って。
女の人は、昔は専業主婦が女の生き方だった。今はいろいろバリエーションがあって、親に聞いても違う人生だし、おばあちゃんも当然違う人生だから、これ、大変だと思うんですよね。
【沢木】 そうですね。
【主藤】 自分で作り上げていかなければいけない。男性の何倍も。どう、川崎さんは?
【川崎】 そうですね、逆に私は結婚したいけどもしていない状態ですけれども。それもありなのかなと思えるくらい本当にいろいろな人がいるので、そんなに落ち込むこともないです。
【沢木】 それは本当に幸せだと思うんですよね。やっぱり問題は、あまりにもたくさんの選択肢があるとなると、割に簡単に、例えば結婚しているか、していないかで勝ち負けを決めるとか、年収いくら以上が勝ち組で、そうじゃないとどうだとか、総合職がどうで、一般職がどうでという、簡単な物差しをあてはめがちといいますか、そういったわかりやすい価値観に逆に流されてしまう。
【主藤】 逆に迷い、情報もたくさんあって、選択肢もたくさんあるからこそ。
【沢木】 あるからこそ、妙に人を比べちゃうといったことがある。
【川崎】 10代とか20代の前半は割とそうでしたね。学校も流れに乗ったまま行き、会社に入る。でも段々年を重ねてくると、例えば良い学校を出ている、良いというか有名大学とかを出ている人でもダメな人もいるし、大きな会社に勤めている人でもダメな人もいるし、人間的に。
そう考えると、何が大事かというと、そういうところじゃないんだなと思うようになってくるので、人としてどう生きたらいいかという方に重点を置くようになってくる。年を重ねてくると少しずつわかってくるような気がするんですよ。
【主藤】 そうですね。
【川崎】 若い時は、わからないですよね。
【沢木】 割と本当に混沌としているので、混沌としている時って、逆に自分の価値観が作りにくかったりもする。
【主藤】 ぶれたりする。
【沢木】 ええ。ついついわかりやすいスローガン的なものに振り回されてしまう。
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