|
|
竹田陽一
ランチェスター経営株式会社代表取締役 [ 経営 ]
|
|
|
|
竹田陽一
[インタビュー]
|
小さな会社☆社長のルール/フォレスト出版(1)
2005.08.21
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
|
|
ほとんどの人はたくさん勉強をしなければ 成功は難しいと思います。
|
中小企業の経営不振の3つの理由
【主藤】 今回、私が福岡まで収録に行ってきました。 ランチェスター経営で有名な竹田陽一先生にお話を伺ってきました。
【川崎】 はい。
【主藤】 竹田先生に、そのランチェスター経営の極意を聞けのではないかと思いまして、無理をお願いしてお時間をとってもらいました。早速、今から聞いていただきたいんですけども、川崎さん、よろしいですか?
【川崎】 はい、楽しみです。
【主藤】 それでは早速聞いてみましょう。
【主藤】 本日はフォレスト出版から出版されております、3万5千部を突破していますベストセラー、「小さな会社☆社長のルール」著者でいらっしゃいます、竹田陽一さんの事務所にお邪魔しております。竹田さん、本日は宜しくお願いします。
【竹田】 宜しくお願いします。
【主藤】 素晴らしいご経歴をお持ちの竹田先生ですけれども、現在はどのような活動をしていらっしゃるのでしょうか?
【竹田】 今の中心は、経営戦略のテープの販売と、それから原稿書きです。
【主藤】 非常に精力的にご活動されていると思いますが、今ご年齢はお幾つでいらっしゃいますか?
【竹田】 もう67になりますね。
【主藤】 見えないですね。
【竹田】 やっぱりパワーがだいぶ落ちてきたと感じますね。
【主藤】 私も竹田先生の著書はもちろんですけれども、いろいろな案内を頂くのですが、毎月毎月、毎週といってもいいくらいに非常に丁寧なお手紙を頂いております。それ程まだまだ第一線でご活躍されていらっしゃるからこそ、いろんな会社に的確なコンサルタントとアドバイスができているんじゃないかなと思います。
今日は「小さな会社☆社長のルール」、この本について主にお話をお伺いしていきたいと思いますが、実は中小企業の経営がうまくいかないと、経営不振になってしまう。その原因は3つあるんだよ、ということをこの本の中で主に竹田先生の方はお話されていらっしゃいますけれども、3つのことについて今回お尋ねしたいと思います。1つめは、一体どういう原因で業績不振に陥ってしまうのでしょうか?
【竹田】 まず1つめは、戦略と戦術の区別がつかないということですね。戦略というのは、会社全体の経営のやり方。それから戦術は、部分部分のやり方。戦術は戦略に従うということで、戦略が先にあって、戦術が後にくるわけですが、ところが戦略とは見えざるものといって、戦略は形がなくて見えないんですね。
これに対して戦術の語源は元々掃除をする人の意味でして、掃除をする人は手に掃除道具を持って手や体を繰り返し動かすから目で見える。そこで戦術とは見えるものというふうに解説されている。会社の中でたくさん仕事がされておるんですけど、目で見えるものだけが仕事と思い込んでしまうと経営がうまくいかないんですね。
効果的に目標を達成するための戦略を見極める 【主藤】 目に見えることと目に見えないこと、この2つが実は会社の経営には大きくわけてあると。
【竹田】 ある。経営全体でウエイトづけをすると、目標と、その目標を効果的に達成する全社的やり方の戦略と、それから戦術と、3つにわけることができるんですけど、目標を効果的に達成する戦略がわからないと、自分の会社に合った目標を定めることができないんです。
【主藤】 戦略がなければ、目標を定めることが難しくなってしまう。
【竹田】 戦略知識がないとね。
【主藤】 知識がないと。
【竹田】 ええ。目標と戦略は明らかに別物ですけど、そういうことで目標と戦略を加えて広い意味での戦略と、広い意味での戦略が86%で、それから戦術が14%のウエイトしかないんです。ですから広い意味での戦略が6で、それから戦術が1の割合ですね。経営戦略を勉強しない人は、目で見える1つの分野だけ追い求めるんです。そうすると結局6を、ほっぽらかしておりますから、何かやれども、やれどもうまくいかないということになってしまうわけです。
【主藤】 この戦略と戦術というのは、よく経営に関する言葉として聞くんですが、なかなか何が戦略で何が戦術かと理解することが非常に難しい分野の1つだと思います。具体的にいうと今のお話、わかりやすい例で何かございますか?
【竹田】 どうすれば全社的な業績が良くすることができるのかというのは、わからないんですね。なかなか形がなくて。しかしそこを勉強していくと、自然とわかってくる。
例えば、イメージしやすいように訪問型の営業。営業マンが車に乗って移動する。営業マンの数が少ないのに広い地域を走り回ると車に乗っている移動時間がどんどん増えて50%を超してしまうんです。車で移動中の生産性はマイナスですから、それが一定量多くなると赤字になってしまう。
ところが戦略がわからない人は、営業地域を広くすると業績が良くなると思って、従業員は少ないのに九州一円とかあるいは首都圏一円とかいうことをやってしまう。そういうのが、戦略ですね。
【主藤】 まずはどのテリトリーで自社が攻めていくか、戦場、戦う場所を決めること、これが戦略。
【竹田】 戦場の決定における戦略ですね。
【主藤】 なるほど。
【竹田】 商品における戦略というのもありますね。それぞれ戦略と戦術がある。どういう商品を作ると業績が良くなるかということと、その商品をどういう方法で作るかというのは、また別問題なんですね。
|