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秋田稲美
株式会社エ・ム・ズ代表取締役 [ コミュニケーション ][ 起業 ]
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秋田稲美
[インタビュー]
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上司になったら覚える魔法のことば/中経出版(2)
2005.08.14
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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小さいな一歩を踏み出すことで 見えてくるものがあります。
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無意識に話していることを意識してみよう
【主藤】 やはり常に日々勉強しながら、この本を読むと同時に心掛けていくのが重要なんですね。
【秋田】 そうですね。この本はコーチングといことを主題においていますが、コーチングというのは私の理解で言うと、無意識にしていることを意識してみることです。
つまり、意識してみて自分の間違いであるとか、自分の至らないところに気付いたら、それをちょっと意識の中に置いて治そう、治そう、としてみるんです。そうするとまた今度無意識化していく中に自己成長があると感じています。
【川崎】 自分も変わってくるっていうことですか?
【秋田】 そうですね。自分が変わるっていう感じですね。
【主藤】 無意識にやっていることを意識する、これは結構重要なポイントになってくるんでしょうね。
【秋田】 そうですね。例えば「人の話の聞き方」1つについても、無意識のうちに腕を組んだり、足を組んだりしている人がいます。これは相手に取ったら、ちょっと横柄に見えるかなと思って、手足をほどいてみると、最初のうちはなんか居心地が悪いけれども、しばらくやり続けると今度無意識にその形が出来るようになってくるという風に、癖の矯正だと思うんですね。
【川崎】 最初は違和感があっても、やっているとそれが身に付いてくるんですね。
【秋田】 そうです。最初はかなり違和感があると思うんですよ。例えば、右側の歯で噛んでいる食べ物を、左側で噛もうとすると違和感あるじゃないですか。あんな感じですよね。
【川崎】 でも会社にはそれが出来ていない人、相手のことを思わずに喋る人っていっぱいいるわけですけど、その人達を見ていると、変わらないような気がするんですね。「相手のことなんて思ってられるか」という興味のない人がすごくたくさんいると思うので、そういう人達にも読んでもらいたいですね。
【秋田】 はたから見ると、もしかしたらこの人変わろうとしてないと見えるかもしれないですけど、どんな人でも今よりも良くなりたいと思っているはずです。今よりも人との人間関係が良くなりたいと思っているし、それはコミュニケーションにこしたことはないですよね。皆さん、変わりたがっているんですよ。
【川崎】 変わりたがっているんですね。意固地になっている大人もたくさんいるということですね。
【秋田】 そのように見えるだけですね。
魔法のことばで人間関係を円滑にできる! 【主藤】 上司の立場としては、そういう今お話されたところにまず気付かなきゃいけないわけですね。「もう、こいつはやる気ないな」、「言ってもダメだな」という風に見えたとしても、実は本人はそうではないと。
【秋田】 本人はそうじゃないですね。みんな今よりも良くなりたいのに、不器用なんですよ。それこそ、「変わりたい姿を出せない」という癖を持っているかもしれないですね。
【川崎】 ちょっと話がそれちゃうんですけど、この本をお父さん、お母さん達にも読んでもらいたくなってきましたね。子供達ってそういう気がします。
【秋田】 本当ですね。ある会社の方から連絡をいただいて、社員研修のご依頼をいただいたんですけど、「この本はどこが良かったですか」とお尋ねしたら、「自分には3人子供がいるんだけども、どうしても真ん中の子とうまくいかない。
上と下とはうまくコミュニケーションが取れるんだけども、真ん中の子とうまくコミュニケーションが取れないのが自分にとって悩みだった中で、この本を読んでヒントがあった」と、子供との関係が急接近したらしいんですね。それでこの本はいい、っていうことでそういうご連絡をいただいて、すごく嬉しかったですよ。
【主藤】 考えてみれば、人をモーティベイトするための対象が部下なのか子供なのか、っていう違いですよね。
【秋田】 そうです。
【主藤】 結構上司というのは、決め付ける癖がありますよね。こいつはできる、こいつはできない、こいつはこれが得意、こいつはこれが苦手・・・。まずはそこから見直さなきゃいけないんですね。
【秋田】 だから、それは上司の思い込みですよね。
【主藤】 そうですよね。その思い込みが、この「魔法のことば」ってなっていますけど、魔法のことばを発することが出来ない、大きな上司側の壁になっているかもしれないですね。
川崎さんも今までの経験の中で、結構、上司とのぶつかり合いとかありましたか?
【川崎】 はい。今ここのお話に出てきたこと全てありましたね。この人が出来る人で、この人が出来ない人、って決め付けていたりとか、出来ない人が頑張って努力をしていても、努力をしてないのに出来ると思われている人の方に評価が高かったりして、結果的に出来るんだけど、自分でアピールがうまくない人は辞めていくという図が、すごく出来上がっていましたね。
【主藤】 本当は努力してないんだけど、上司が勘違いしてしまうんですね。 【川崎】 そうです。アピールがうまい人に、コロッと騙されると言ったら変な言い方ですけど、本質がどれかっていうのもありますが、見て欲しいところにちゃんと目が届いていない人が多かったですね。
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