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辰巳渚
マーケティングプランナー [ 仕事術 ]
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辰巳渚
[インタビュー]
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「捨てる!」技術/宝島社(4)
2005.07.10
[ TOPBRAIN RADIO ] あのベストセラー著者に聴く!
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ほとんどの人は、たくさん勉強をしなければ 成功は難しいと思います
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頭で考える前に手を動かすことを心がけよう
【主藤】 いろんなお話を聞かせて頂く中で、聖域を作らないということが実は非常に大切なんだなと思いました。聖域を作ってしまうと、すべてが聖域になってしまいます。だからこそ、聖域を設けちゃいけないということは捨てる技術の一つだと思いました。
ちょっと最後に私から質問ですが、おそらく多くの人が悩んでいるんじゃないかなと思うのがラブレターとか、あるいは学生時代にもらった手編みのセーターが捨てられないということです。これに関していいアドバイスありますか?
【辰巳】 手編みのセーター、何枚もお持ちだということですね。
【主藤】 いえ、2枚だけですが捨てられないなと思いまして・・・。
【川崎】 すごいですね。
【辰巳】 山ほどのラブレターはどうしましょうね。
【主藤】 ダンボール2箱ぐらいのラブレターと言っても、授業中に行き交う手紙ですけど一応とってあるんですよね。結構、みんな多いと思いますが、どうしたらいいでしょうか?
【辰巳】 思い出のものやもらったものに対して、皆さんがすごく困っているという話を先ほどしましたけども、もう一つやはり思い出のものに関して、単純には考えられないことも分かったんですね。
思い出に関しては、基本はやはり個人の価値観の問題というか、人生観の問題なので、ごっそり捨てましょうとは言えないし、全部とっておきましょうとも言えないし、自分がどうしたいかだと思います。
手編みのセーターは大事だと思うんですけれども、例えば子供の工作、賞状、ご自分の通知表など何となくとってあるものもいっぱいあると思うので、ある程度は量で管理するといいんじゃないかと思っているんですよ。
【主藤】 なるほど。
【辰巳】 大きい押入れの天袋に入るような箱一つ分までと決めておいて、そこが一杯になってきたら、一度中をチェックするといいですよ。
時間が経ったら、これ別にいらないや、でもやっぱりこれは大事だからとっておこう、とかその箱の量を維持するようにやってみて、捨てるものがどうしても見つからなくなったら、その思い出箱をもう一つ増やすといいと思います。
【主藤】 いい解決策ですね。今お話をお伺いして分かったのは、場合によっては何でもかんでも捨てればいい、あるいは捨てられないことに決断力がないと責める必要も無いということですね。
【辰巳】 そうです。私、結構よく皆さんから「よっぽどお家はすっきりしているんでしょうね」と言われますが、ぬいぐるみだっておいてあるし、ガチャガチャのフィギュアも大好きだし、文房具も好きでいろいろな種類も持っているし、結構物がいっぱいあります。
その人によって10のもので幸せな人と100のもので幸せな人といっぱいいていいと思うんですね。量はあんまり関係ない、自分にとって使うかどうかでいいんじゃないでしょうかね。
【主藤】 けれども日々の決断力を磨く非常にいい訓練になるから、手に取った瞬間、要るかどうかっていうのを考えようということですよね。
【辰巳】 そうです。その場で考えることが身に付くといいですよね。
【主藤】 最後に一分間リスナーの方のために何かメッセージをお願いします。
【辰巳】 はい。今言っていたお話と同じですけれども、要は手を動かすことだと思うんですね。頭で考えていても結局は何も発見は無いので、要るのか要らないのかなと思って手に取った時に実際手を動かすんです。
例えばゴミ箱に入れる、よけておく、新しく箱を作る・・・。結局頭で考えて、自分にとって何が一番大事かが分からなくても、そうやって手を動かす作業を繰り返していくことで自ずと分かってくるので、考え込まずに手を動かそうということが一つメッセージですね。
【主藤】 手を動かすというのは誰でもすぐにできることですからね。
【辰巳】 そうです、だけど意外にしないことなんですね。
【主藤】 是非、手を動かす心がけを皆さん持ちながら、日々役立てていただければと思います。
【川崎】 そうですね、変わりたいですね。
【主藤】 本日は、「『捨てる!』技術」の著者でいらっしゃいます辰巳渚さんにお話をお伺いしました。辰巳さん、長い時間、ありがとうございました。
【辰巳】 ありがとうございました。
【川崎】 ありがとうございました。
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