社員面接時に必ず聞く「過去の経験や入社後の目標」。その返答から、その人材の実力やポテンシャルが判断できます。今回は、どういった返答が望ましいか、判断するコツをお話いたします。
履歴書面上にもしくは面接の回答に、具体的な数値が示されているか? 「以前の会社では何を一番頑張りましたか?」「どういう仕事にやる気を持って取り組みましたか?」社員面接時に、こういった前職の経歴について質問することがあるかと思います。
それに対する返答で、その人材のポテンシャルが見えてきます。こういった質問に対して、実力がある人材は、営業経験の実績を数字を伴って答えます。どのくらいの期間で、どの程度の成果をあげたか? それがどのくらい会社に貢献したのか? これらを明確に、自信をもって説明できる人材かどうかを見極める際のポイントとなります。
さらに重要なのは、その売上数値です。個人の力で作りあげた数値なのか? チーム全体で作り上げた数値なのか? チーム全体で作り上げた場合、チーム内の自分の役割は? これらを把握している人材は総じて優秀です。
さらに突っ込み「その成果を会社や上司からどう評価されましたか?」という質問も効果的です。この回答から、自分の業務や成果が客観的に把握できているかを知ることができます。
「頑張ります!」は常套句。根性論には要注意! 面接時につい決まり文句のように「頑張る気持ちはありますか?」という質問を投げかけてしまうことがあるかと思います。答えは、「頑張ります! やる気あります!」という返事――。このような根性論には敏感になってください。たどたどしい日本語で言われると、つい「やる気があるな」と思ってしまうこともあるかと思いますが日本人ウケする日本語≠利用して発言するケースは少なくありません。
「頑張ります」は誰でも言える常套句。さらに踏み込んだ質問へのステップにすぎません。具体的な予想売上数値や業務内容、方法論などを盛り込んだ回答を求めてください。キャリアやスキルに自信の乏しい人材ほど「ぜひ頑張りたい。やる気があります!」といった安易な応対をしがちです。
さらに、回答時に目が泳いでいないか、自分の言葉で話しているか等々の身のこなし方≠ノも注目してください。弊社では、ご紹介する人材の背景調査も実施しております。ぜひお問い合せ下さい。
回答でここまでわかる面・接・指・南「自分のキャリアに対する自信と、業績評価に対する客観性を見極めよ」
<筆者>
田中洋介:
10Year’s Staff総経理。1980年札幌生まれ。IT関連会社経て現職。多数の転職支援実績をもつ誠実がモットーのキャリアコンサルタント。
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