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HKM-日商快訊-
[ 中国 ]
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日系企業が進出する中国・湖北省武漢市の今
2012.04.05
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先週、湖北省政府の招待で武漢市を訪れました。 10年前の本誌創刊当時の広東省に「勢い」「スピード」が加わったイメージ。当時の深センは平均年齢27歳、私は30歳。少しだけ年上のつもりでしたが、10年が経ち、今や立派なオヤジです。 武漢も若い都市。オヤジを意識させられました。
湖北省の人口は約5,800万人。武漢市は約980万人、都市人口比率が高く、大学が多いことから、20代人口が2割強を占めているそうです。(ジェトロ武漢資料より) http://www.jetro.go.jp/jetro/overseas/cn_wuhan/ ↑ジェトロ武漢事務所
視察中に旧知の先輩にお会いしました。中国ビジネスに精通する氏と3年ぶりの再会。 「3.11東日本大震災が発生したときも中国に滞在していた。日本という国の危機感を共有できないことが歯がゆい」 こう漏らしていました。 くしくも本誌読者の方から「HKM-日商快訊-は日本で発行するべき」という声を多く頂戴しています。
身が引き締まる思いを募らせながら、日本人ビジネスマンの「生の声」を拾いに、某外資系ホテル内の日式カラオケ「R」へ。
土曜日であるにも関わらず満席でした。ビジネス環境の苛酷さの裏返しなのか、これまで見てきた日系企業の悪戦苦闘が繰り返される予兆なのか。 結果は2−3年のうちに表れるでしょう。
たかが2−3年、中国ビジネスは「スピード」がキーワードです。 機を見て敏の身軽さ、そして即断即決。こう言うと、中国式の泥仕合に日本が巻き込まれるようで、また、それを煽っているようで後ろ髪を引かれる思いは確かにあります。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120306/biz12030621020035-n1.htm ↑ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長 「この国は下手したら3年で破綻」
武漢では中国ビジネスの規模とスピード感を顕著に示す大プロジェクトに遭遇しました。 結論から先に言うと、現状のままでは日系企業体では実現不可能でしょう。実現の是非はさておき、大プロジェクトの概要は次回お届けします。
「3年」はあっという間です。中国ビジネスの今を伝えるのは「今」しかないという思いで「HKM-日商快訊-」を発行しています。
(「HKM-日商快訊-」編集長・加藤康夫) お問い合わせ E-mail: pub-manager@kanan.cn(発行局)
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