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午堂登紀雄
株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役 [ 資産運用 ]
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お金を稼ぐことは尊い
2007.02.15
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一生は一度しかないですから、やりたいことは何でもやり遂げたいと考えるのは、全ての人に共通だと思います。せっかく一度しかない人生ですから、「平凡でも幸せならそれでいい」と、ちっぽけな世界で満足するのではなく、誰にも縛られずスケールの大きい人生を歩みたいですよね。
そんなとき、十分なお金があればいろいろなことができ、人生の選択肢が広がります。欲しいものを我慢しないで買えることができれば、生活がより豊かになります。留学やお稽古ごと、エステなどにも行くことができると、自分をさらに磨くことができます。仕事を他の人に任せることによって、家族との時間を確保したりすることもできます。
しかし、お金がない人の人生は、「受け身」の人生です。極端な例ですが、例えば戦争や大地震などの災害が起こったとします。お金があれば、その国を飛び出し、新天地で暮らすことができます。地震や水害で家がなくなっても、また建てればいいわけで、建つまでの間はホテルで暮らせばいいだけです。
でも、お金がなかったら? 銃弾が降り注ぐ中、その土地にしがみつくしかありません。テント生活を余儀なくされ、国の救助を待つしか選択肢がないのです。もし災害が起こったとき、震えながら国の援助を待つのみという市民に、いったい誰がなりたいでしょうか。
十分なお金があれば、そうした万が一の出来事が起こったときでも、自分たちの生活をコントロールできます。自分や自分の家族はもちろん、寄付などで周囲の人たちを助ける事さえ可能です。親のいない子供や難病に苦しむ人々を救っているのは寄付ですあり、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏に代表されるように、多額の寄付をしているのは億万長者なのです。
ただ、僕は「お金が全て」だとか「お金があれば幸せになれる」などという極論を言っているわけではありません。でも、お金は人生の選択肢を広げてくれる強力なツールです。それに、稼ぐことというのは社会貢献にもつながる、非常に尊い行為なのです。
例えば、健康に気を配る経済的余裕のない人は、病院のお世話になることが増え、健康保険という国の財政(もちろん国民から徴収した保険料)を食い潰します。それに、お金を稼げない人や仕事をしていない人は、生活保護や失業給付を受けていますが、これは国民から徴収した雇用保険や税金を使っています。もちろん彼らも税金を払いますが、その貢献度は微々たるものです。
しかし稼いでいる人は、所得税や住民税をたくさん払っています。経営者なら法人税や事業税も払っています。不動産を持っている人は、購入したときには登録免許税や不動産取得税を、毎年固定資産税を払っています。つまりお金を稼ぐ人は、納税という形で国に貢献しています。
もう一つは、お金を稼ぐということは、価値を提供していることとイコールであるということです。なぜなら、相手に喜んでもらってこそお金をもらえるからです。価値を認めてもらえなければ、誰もお金を払ってはくれません。
このように、お金を稼げる人は、いろいろな形で世の中に価値を提供し貢献しているのです。だからこそ、お金を稼ぐということはとても尊いのです。自分がお金を稼げないことを正当化するために、「お金があれば幸せとは限らない」「お金だけが全てじゃない」などという言い訳はもうやめて、私たちは、お金を稼ぐことにもっと貪欲になってもよいのではないでしょうか。
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