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永田 久和
NCC綜合英語学院 学院長 [ 英語 ]
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英会話は英作文から!
2012.01.05
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英語ペラペラの道程
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仕事柄、「どうすれば英会話が出来るようになるのか」と素朴な質問を受けることがまるで日常です。 信頼できる英語学校などで学ぶのが良いのですが、「とりあえず自分でできること」とリクエストされ、少し話してみると、英会話、特にスピーキングとは何かが根本的にわかっておらず、きまって当然すぎることからの説明になってしまいます。 しかし、この当然すぎることが理解できれば、英語ペラペラの道程が意外と簡単に見えてくるのです。
英語を話すこととは、ズバリ、英作文!
こうお答えしても「英作文?」と、ピンとこない人が多いのですが、書けない英文は喋ることが出来ないと言えば、わかって貰えるようです。 例えば、取引先に英語で何か伝えようとして、もしそれがメールで書けないとなれば、当然ながら、それを喋ることも出来ません。逆にメールでスラスラ書けるのであれば、書く代わりに、それを口頭で唱えれば、即ちこれが英語を話すことなのです。
もちろん、書くのと話すのとでは、考える時間が異なります。書くときはじっくり考えて英作文が出来ますが、話すときは瞬間的な英作文が要求されます。しかし、これが出来れば、メールで書けるほどに話せるようになる、つまり、ビジネスレベルの英語はペラペラというわけです。 となれば、あとはそれに至るまでの道程を考えれば良いのです。
「そもそも英語でメールが書けない」というのであれば、さらに手前の道程を見てみましょう。 英作文に必要なものは、語彙力と文法力! 特に文法が出来ていない人は、デタラメに単語を並べることがおちで、これではビジネスレベルの英文を書くことは出来ません。
というわけで、全くのスタート地点から道程を示します。
1.中学・高校用の文法書で文法を復習する。 2.ビジネスでよく用いる言葉を英語で何というか調べ、語彙力をつける。 3.語彙力と文法力をもってして、まずは英文メールが書けるよう練習する。 4.英文を書く代わりに頭の中だけで英作文し、口頭で唱える練習をする。 5.口頭の英作文においてスピードアップに努め、最終的には、瞬間的に英文が口から飛び出す域に達するよう練習する。
もちろん、長い道程です。 しかし、道程もわからずスタートすら切ることが出来ないのと、「どうすれば英会話が出来るようになるのか」に対する明確な答えを持って歩み出すのとでは大違いです。
英会話は英作文から! この当然すぎることが広く理解されていないのは、「英語は習うより慣れろ」「英語を英語で考えよ」などという、一見もっともらしく、しかし、サバイバルイングリッシュならぬビジネスにおいて、非現実的なコンセプトが幅を利かせているからです。 また、大人と子供とでは言語形成の方法が逆であるという事実がほとんど知られていないことにも原因があります。
大人が子供のように感覚的に英語を学ぶのは、東京の街を地図なしに歩くことと同じ。これはまた別の機会に…。
NCC綜合英語学院 学院長・永田 久和
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